SCアンドパートナーズ

Vol.479 「有楽町マルイが面白い」

「売らない店舗」を標榜するマルイの取り組みが今、面白い。

新宿店のメルカリステーションやベータもユニーク。

でも、有楽町店の1階は一歩進んでいる。

多くのポップアップストアが並び楽しい。

そして、それぞれに多くの工夫がなされている。

特にこの「MEDULLA」の仕組みが興味深い。

お客様それぞれのコンディションに合わせてシャンプーを調合する。

この4つのステップで香りまで選んでオリジナルなシャンプーを作る。

香りも多彩だ。

ユニークなのはここから。

この調合された商品は配送される。

だから、このお店では基本販売しない。

気に入れば、来店せずとも商品をネットで買い続けることも出来る。

したがって、この店舗スタッフの目標は、売上ではなくカスタマーを増やすこと

これが「売らない店舗」の一つの姿ということだろう。

有楽町マルイを訪問して、そこにはいくつかのキーワードがあった。

まずは「売らない」

2つ目に「DtoC」

3つ目に「ポップアップ」

この3つだ。

実はこのポップアップという取り組みは2年前にもこのコラムで取り上げたが、リアルでは重要さは増している。

↓ LCXに見るPOP-UP

https://scandpartners.jp/blog/post-1551

これまでショッピングセンターでは、「販売、歩合賃料、定期借家による継続的契約」この3つが3種の神器

これを完全に覆す丸井の取り組み。

今後、どうなるのかまだ分からないが、コロナ禍にあって、まずは行動を起こす。

これに尽きる。

MEDULLAの詳しいことは丸井グループからのリリースを見てください。
https://www.0101maruigroup.co.jp/pdf/settlement/20_0123/20_0123_1.pdf

マルイはこれらの企業にエクイティを出す。

リスクを取った取り組みに丸井の本気度を感じます。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-