SCアンドパートナーズ

VOL.1029 「SCに留まらない”豊田まちづくり株式会社”」

豊田市駅前にある「t-FACE」

運営するのは「豊田まちづくり株式会社」

施設名称から受ける感じとはちょっと違った響きです。

でも、この社名が表すように、本当に、真剣に、真正面から、真摯に、豊田市の街づくりに取り組んでいます。

地域貢献とか、地域共生とか、お題目を言うSCは多いけど、ここはかなり異質。

会社の成り立ちが違うのでしょうね。

ここt-FACEの最近の話題で大きかったのは2021年9月の松坂屋の撤退です。

1万8,000㎡が一気に空床に。

それもコロナ禍

そのコロナ禍&1.8万㎡の撤退という相当のピンチ

でも、そこは担当者たちの熱意で見事に乗り切っていました。

一部に三越を迎えながら、無いものは無い、と言えるほど、店舗が充実。


同社は賃貸業だけでなく、複数の店舗を直営。

買い付け、仕入れ、在庫リスクを持って店舗を運営しています。

そして、今回驚いたのは、「就労継続支援B型事業所」の導入。

次世代型デジタルハイブリッドアミューズメントフィールド【UNIBO】

詳しくはこちらのサイトから見て欲しいのですが、ここに取り組んでいるSCを今まで見たことがありません。

https://n-fukushi.jp/facility/unibo_toyota

売上を追い掛けているSCが多い中で地域と共に生きているt-FACEの懐の深さを感じます。

そして、行政との連携



子供たちの遊び場も含めてワンフロアが行政フロア。

そしてパスポートセンターも。

松坂屋の撤退を機に貸しホールもスタート。

こちらはキッチン付き。

こちらはフリールーム。

接続が出来るのでかなり広いスペースに。

ピンチをピンチとせず、豊田市という立地で見事に再生させた担当者たちの話を聞いていると、「愛」を感じます。

商業施設って、寝食を忘れて打ち込む人がいて、輝ける。

そんなことを感じて帰ってきました。

以前、このコラムでも取り上げましたが、立地や規模に不平不満を言っても始まらない。

前進あるのみ!ですね。

https://scandpartners.jp/blog/post-12825

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-