日曜日に下記のメルマガを送ったところ、多くのコメントをいただきました。
ありがとうございました。
受け取った方、それぞれの解釈で受け止めていただいたようです。
ここでは催事契約を増やすことを推奨したわけではなく、空き区画に苦しんでいるものの、やはり催事は本契約のへのつなぎとの解釈が強く。
でも、それを逆手に取って、POPUPを一つの集客の目玉にすることも出来るのではないだろうか、という視点です。
そして、工事費が高騰し、店舗を作ることのハードルがどんどん高くなっていること、ECの進展によって店舗の存在意義が変わってきたこと。
そんな課題感です。
これは5年前にLCXを見たり、TIME OUT MARKETの考え方に触れて、これまで長期に安定的に賃料を収受してきた不動産賃貸業も、その地位がこれまでとは異なり、他の産業と同じように色々な工夫が必要になってくるのではないかと思っています。
こう書くとまた誤解を生みそうですが、すべてがすべて催事にすることではなく、長期の契約だけが方法ではなく、採るべき戦略も一つではないのではないか、ということです。
複合ですね。
参考にこちらのLCXのレポートを見て下さい。
https://scandpartners.jp/blog/post-1551
運営人材の人的資源をどこに割くか、考えさせられた事例です。
今回、文章は本当に難しいな、と感じた次第です。
下記の連載記事を読んで、定期借家制度擁護のコメントもいただきましたが、ここには定期借家制度の是非は一言も触れていないのですが、読まれた方はそうは受け取らなかったようです。
https://scandpartners.jp/common/files/20230930.pdf
文章力、さらに精進したいと思います。
+++++++下記は送ったメルマガです+++++++++
今、コロナ禍を経て、空き区画が増えた商業施設も少なくありません。
その空き区画を、短期の催事という形で活用することも多いと思いますが、どうしてもそれらは本契約のつなぎ、一時対応という色合いが残ります。
でも、今は社会がどのように変化するか分からず、売上見込みも思うように立てられない時代になり、一方で工事費は高騰し多額の内装投資もままならず、ECの進展によってリアル店舗の存在意義すら見直され、テナントの皆さんの出店の形も変化しています。
この状況の中、これまでのような本契約という長期の契約に拘らず、催事やポップアップ店舗を戦略的に導入することも大切ではないかと感じています。
最強のサブスクモデルだった賃料ビジネス、これがだんだん難しくなる時代。
もちろん、施設全体が催事契約ということはありません。
ただ、これまでの長期に契約して安定的に賃料を取り続けるビジネスはそう簡単では無くなるのではないか思っています。
例えば、「香港ハーバーシティのLCX」や「ブリックリンのTIME OUT MARKET」のように短期での出店を前提に施設の魅力を作り出すことに一役買っている事例もあります。
「POPUPの店を短期間で探索・誘致・出店を繰り返すには施設側の労力も相当のものになるし、そんな時間無いよ」
こんな声も聞こえてきますが、今、現場で時間をかけている種々の活動の中で時代の趨勢に合わなくなった業務がありませんか。
もし、あれば、それらを止め、施設の鮮度を保つことや集客力を高めるための活動に振り向けることも検討出来そうです。
今後ますますショールーム化、BOPIS、D2Cなどの店舗が増える中、これまでのような売上高だけを追い掛ける種々の活動を見直しつつ、短期の低投資の出店を可能にする体制を整えていくことも一つの方法かもしれません。
もちろん、顧客を作るためには一定の期間が必要になるので、そういった店舗は長期の定期借家契約を締結し、じっくり顧客と向き合うことも必要です。
その一方でインスタ映えする商品や店舗が頻度良く登場する。
このコントラストによって施設の魅力を上げる。
これまでつなぎと考えていた催事契約やPOPUPを施設の魅力向上の一手段と捉えて、取り組むこともアフターコロナの戦略の一つ。
50年間、同じことを繰り返してきたショッピングセンターの賃料ビジネスモデル。
そろそろ形態を考える時期に来ているような気がします。
詳しくは、こちらの連載も参考にして下さい。
↓
https://scandpartners.jp/common/files/20230930.pdf