SCアンドパートナーズ

VOL.956 SC協会セミナー「テナントリーシング」で伝えたかったこと

昨日はSC協会主催のセミナーに登壇。

今回はSC協会としては珍しく4時間を1人で。

普段は1人70分ほどで数名の登壇で開催されることの多い同協会のセミナーですが、今回は1人通しでの開催でした。

場所は、東京ドーム近くの「日中友好会館」

初めてきました。

名前からして歴史を感じますよね。

会場はこちらの大ホール

SC協会にある会場のキャパを超えたので、急遽こちらに会場を変更。

ご参加の方にはご迷惑をお掛けしました。

会場に着くと準備中。

かなり広い。

この人数になるとセミナーと言うより、「講演会」の色が強くなるので、自分としてはもう少しこじんまりを希望なのですが、今回はたくさんの方に申し込んで頂き、感謝申し上げます。

タイトルのテナントリーシングの基礎を説明するための120ページのテキストとテナントに説明する項目、そして、テナントの出店時の簡易損益。

テナントリーシングは、必ず賃料交渉と言うプロセスが発生する。

でも、この交渉と言う作業は、腹の探り合いになったり、駆け引きになったり、精神的なストレスも、時間的なストレスもかなりな負担。

これを何とか軽減できないか。

そんなことをずっと考えた結果が、「お互いを理解する」しかないな、と言うこと。

その一つがテナント側の損益計算書

最近、SCのフロア担当、営業担当の方は、売上売上とそればかりにフォーカスしますが、実際は利益が大事。

赤字が予想されたら出店しないし、赤字だから退店する。

売上も大切だけど、利益がもっと大切。

コロナ禍で退店したのも売上が悪いからではなく、赤字だから。

それを理解しないとテナントリーシングは成立しない。

もちろん、夢や挑戦や成長の足掛かりなど出店決定のファクターはある。

でも、赤字じゃ続かない。

そんなことを昨日、お伝えしました。

そして、最後の1時間を使ってこれからのショッピングセンタービジネスの行方。

これは、かなり、私の個人的な分析が大いに入ってる内容なので真偽はこれから。

でも、言えることは、人口が毎年60万人ずついなくなり、子供の数は年々減少する。

その上で停滞する日本経済。

この環境下では、今のまま、5年、10年と同じアナログな活動をやり続けられるのか。

なかなか、難しい。

今、トヨタだってEVへの変化に直面し大きく変わろうとしている。

Googleだって、MicrosoftのchatGPTに対抗すべく技術開発を急ぐ。

こんな時代にショッピングセンターだけアナログな作業を相変わらずこの先も続けるのか。

1991年にピークアウトした百貨店と同じ道を歩むのか。

でも、コロナ禍で変わると思いきや、ほぼ元通り。

リーシングもこれまでの賃料ビジネスを繰り返すのか。

テナントリーシングと言う業務そのものが変わる。

そんなことをお伝えしましたが、この後、参加の方にはサンキューメールを送りますので、そこに感想など返信いただける嬉しいです。

一緒に考えましょう。

なお、サンキューメールNGの申告をされた方には送りませんのでご安心ください。

では、次のセミナーは、販促担当者向けです。

詳しくは、こちから見てください

https://scandpartners.jp/seminar/12364

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-