S-PALやホテルメトロポリタンを経営する「仙台ターミナルビル株式会社」が取り組む「JRフルーツパーク仙台ながはま」に行ってきました。
場所は、仙台駅から車で30分ほどの海岸沿い。
総面積8.5ha
広い。
そう、ここは2011年の東日本大震災で被災したエリア。
その復興も使命に商業施設とホテルを経営する仙台ターミナルビル株式会社が農業に参入
驚かされます。
この広大な土地にフルーツを中心に農作物が栽培されています。
ホームページには、
「JRフルーツパーク仙台あらはま」では、一年を通してイチゴや果物狩りを体験できる観光農園の運営を通し、「震災復興」・「地域連携」・「農業振興」の貢献の一助になればと思っています。
園内では、約8.5haの土地で野菜や果物を栽培しており、イチゴハウスでは環境制御システムによる栽培管理、梨やリンゴ・イチジクではジョイント仕立とY字樹形による栽培管理、スマート農業実証プロジェクト実証圃場での参画など、新しい農業技術取り入れ実証しています。
当園では、農業従事者・農業関係者に限らず、広い分野からの視察研修を受け入れいたしております」
開かれた観光農園
そのため、年間を通して、色々なフルーツが実りを迎えます。
いつ行ってももぎ取りが出来る。
園内には採れたてのフルーツを販売するマルシェ
周辺の皆とのコラボレーションも充実
お題目で地域連携を唱うSC企業が多い中で、当該企業は、本当に地域に根付いて地域との連携を進めています。
見学者のためのセミナールームやレストランも充実。
お昼時になると多くの人で賑わいます。
面白かったのはこれ。
梨の木がY字になっています。
これが「ジョイント仕立とY字樹形」というものだそうです。
木を斜めにしながら隣の木達を接着しているのが分かりますか?
こうすることによっって、手の届く高さにして管理をしやすく、そして、木達を強くする効果もあるんだとか。
色々進んでいます。
色々なぶどうも。
素人で始めた同社はここまで来るのに相当の苦労もあったようです。
専門家に技術指導を受けながらの農業参入
農業というのは、日本では今ひとつ分かりにくく、法律や制度や補助金や既得権益が絡み合った難しい領域です。
これからも多くの苦労があると思いますが、真摯に取り組む地域連携。
頼もしいです。
全国の駅ビル事業者の皆様は是非視察して欲しいと思います。
フルパちゃんが待っています。