SCアンドパートナーズ

Vol.733 「西山が考える働き方改革とは」

今日は「働き方改革」について感じていることを。

ここ数年、叫ばれる働き方改革

“働いてばかりいないで早く帰りなさい”と“ワークライフバランス”

ここについて異論は無い。

でも、私が感じているのは、次の2つ。

まず、一つ目。

「働き方改革」は、「働かせ方改革」と言い換えた方が良いのでは?と。

働く時間を自らでコントロール出来る就業者は限られる。

多くの人は、ノルマに追われ、仕事に追われ、顧客からも急かされて、仕事を切り上げて早く帰ることなど難しい。

そして、発言権の無い陪席会議、議題も無い定例会議、答えは根回しと事前説明で決まっている形式会議、会議のための会議、それらの会議資料作成、などなど。

自動化されずに集めたデータの再入力

顧客に何ら価値を生み出さない業務の数々

とにかく、これらを無くさないと時間はいくらあっても足りない。

私が入社した頃は、パソコンどころかFAXも無い時代。

表計算は、定規で線を引いて表を作って、そこに手書きで数字を記入し、電卓で縦計算横計算。

検算は、縦と横の計が一致すること。(これがなかなか一致しない)

表1枚に数時間、なんてことも。

ところが今は数分で出来る表計算。

どう考えても効率は上がっているように思うが、どうもそうでも無い。

空いた時間を我々は何に使っているのか。

これがまず1つの目

そして、2つ目は。「働き方改革」を「もっと働こう」と言い換えたい。

これは同じ仕事を延々とやり続けるとか、会社に滅私奉公するとか、そういうことでは無く、もっと色々な経験(体験)をしたらどうだろう、ということ。

副業、復業、ボランティアなど。

ブログを書いてもいい。

趣味をYouTubeに載せるのいい。

せどりをやってもいい。

被災地に手伝いに行ってもいい。

とにかく、何か違うことを経験として積む。

仕事と遊びの中間。

ひょっとしたらお金になるかもしれないし、仲間も出来る。

違う人生が始まるかもしれない。

この2つは、「働き方改革」で出来た時間をどう使うか。

ここにポイントがある。

誰もが余命80年で生まれてくる。

人生100年時代と言っても健康寿命は72歳。

限られた時間をどう使うか。

働き方改革の目指すのは、そこにあるのでは?

だから「もっと働こう」

人生を豊かにする働き方で。

この記事を共有する

CONTACT USお問い合わせ

これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-