SCアンドパートナーズ

Vol.732 「無いことを前提に考える時代」

地震から3日目。

徐々に被害が明らかになってきました。

被災された方々の早い復旧を願っております。

被害によるダメージが大きいのは東北新幹線の不通。

脱線と橋脚などの破損でしばらく運休は難しいようです。

せっかく重点措置が明けて、観光産業の皆さんの落胆も大きいことと思います。

ここで感じるのは、多くのことは何かが「あること」を前提に考えています。

・インバウンド3千万人時代を前提に作られたホテル達

・通勤客が増加することを前提の整備された鉄道網

・仕事帰りの会社員を見込んだ飲食店

・神社仏閣の参道に作られたお土産屋

などなど。

今回は、新幹線があることが前提で考えられた観光産業やビジネス。

これまでも新設テーマパークの集客を当てにして作ったけど予想を下回る集客によって苦戦する商業施設など。

この2年間、コロナ禍でいろいろな「前提」が消えてしまいました。

難しい命題ですが、目の前にあることは常に存在するものではない。

感染症、気候変動、自然災害、政情不安、戦争などが当たり前に起こる時代。

ショッピングセンターも、過去には集客力のあった核テナント(百貨店やGMS)を基本に作られましたが、その核テナントの集客力低下や撤退に対して専門店を集積、新たな業態開発で乗り切ってきました。

でも、ここ数年は、ECの伸長によって来店者が減少する。

「前提が変わる」、「前提が無くなる」、この2つを「前提」に考えないといけない。

ビジネスは、その前提が無くなっても耐えられる損益分岐点にしておくか、前提の代替案を持つか、新しい前提にアタッチするか、撤退して次のビジネスを始めるか。

先の大戦から70年あまり続いた安定社会も様相が変わってきたように感じています。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-