今日は3月10日。
今から11年前、次の日にとんでもないことが起こることなど想像もしていなかった。
ただ一つ、我が家で飼っていた犬がこれまで一度もしたことがなかった家の中で粗相を。
それも2回も。
一日、落ち着きが無く、「どうしたんだろう?」と心配していた。
後から考えると予兆を察していたのかもしれない。
まったく、根拠の無い話だけど、そういった感覚がひょっとしたら備わっているのかもしれません。
次の日、3月11日14:46、東京渋谷にいた私も相当の揺れを感じ、その時点から業務は一変。
担当していた商業施設の被害状況の把握、顧客の安全確認、早期閉店などの業務に突入することになった。
都内も騒然となり、鉄道も止まり、駅周辺は「帰宅難民」で溢れかえり、これまでに経験したことのない光景を目の当たりにした。
郊外のショッピングセンターでは、まずはフードコートなどに身を寄せてもらい、落ち着いたころを見て帰宅いただいたが、その後、停電した家にいることが不安だと再度、ショッピングセンターのフードコートに戻ってくるお客様もいて、商業施設というのはこういう状況では地域を守る場所であることを痛感した。
鉄道が止まっているのでお父さんが都内から帰ってくることが出来ない。
家に残された家族の不安を考えるとしっかりとその受け皿になることが大切であり、そのための準備も日頃から取り組んでおかないといけないことも痛感した。
この3.11という日は、こういったことを思い出す日だと思っている。
今、コロナ禍というパンデミックに襲われ、目に見えない敵と戦っている。
我々は予期せぬ変化に対応できるよう準備することしか出来ない。
そのことを忘れないようにその時の備忘録を原稿したものをこの日は読むことにしている。
↓お手すきの時にでも読んでください。当時の様子が分かります。