SCアンドパートナーズ

Vol.659 「脱成長を達成?」

先日のゼミの時、近年、環境問題から「脱成長」という言葉を聞くようになったけど日本ではどうなんだろうか、という話題になったので少し調べてみました。

最近、よく目にするようになったGDPの推移を比較したものですが、日本の成長は見えません。

内閣府の出しているデータを見てもほとんど変わっていませんね。

では、米国を1にした時、日本はどのように変化するのか。


このグラフは1つ目のグラフの数値を指数化。(1980年を1として成長率を算出し、その上で米国の1980年を基準に比較しています)

やはり2000年頃から米国と比べると成長どころかマイナス。

実は、日本ではこの20年、既に脱成長を達成してしまっているのではないか、という仮説です。(米国と比べること、GDPを使用することの是非はありますが)

もちろん、環境問題や気候変動や脱炭素社会への対応は疑うところは無いところ。

化石賞をもらった日本では尚更のこと。

今回、考えたいのは、日本人の働き方、企業の社員に対する働かせ方、そして、生産性。

この20年、働いてきた日本人は忙しくなかったのか。

そんなことは無い。

有給も育休も取得できないくらい皆、忙しく、働いてきた。

24時間営業も多い。

勤勉な日本人。

ところが、

脱成長の20年?

その上、化石賞?

社会課題は、ここにもありそうです。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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