SCアンドパートナーズ

Vol.478 「GO TOの功罪とは」

年末、GOTOトラベルのサービスが止まった途端にキャンセルが相次ぎました。

安くなるから、と皆、勇んで予約したのに残念なことです。

人は、お金を得ると嬉しくなる反面、失うと落胆します。

当たり前ですが、では、そのどちらが大きいか。

人は、お金を得た時に感じる「喜び」より失った時の「落胆」の方が大きいそうです。

今回のGO TOはまさにこれ。

損した気分になってキャンセルに走る。

GOTOが無ければ、感染対策しながら適正なお金を払って旅行へ行った方は少なからずいたはず。

「GO TO」は収束後、需要喚起として効果があると思いますが、感染が収束していない今のような状況下では、現場の混乱と消費者の落胆を招くだけ。

新たに作ったシステムやクーポン券の印刷に費やした投資額も相当大きい。

そして、くるくる変わる方針で現場の疲労感と落胆。

「外出を自粛!」と「旅行に行こう!」を同時に促す。

さすがにこの2つを同時は無理がありましたね。

今回学んだことは、政策の「適時性」でしょうか。

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事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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