SCアンドパートナーズ

Vol.477 「2021年、新年に思うこと」

新年あけましておめでとうございます。

今年の年始は印象深い初売りとなりました。

こんな状況は誰もが経験していないお正月です。

昨年末から感染が拡大し、昨日は地方自治体から国に対して緊急事態宣言発令の検討が要請されましたが、昨年4月のようにお店が休業し、皆が在宅ワークになる期間がやってくるのでしょうか。

そして、前回のように国から各所に補償金が拠出されるのでしょうか。

でも、国の負担=国民の負担ですから、すべて税金。

いずれ我々がコロナ税として負担することになるのでしょう。

日本は、人口が減って税収が落ち、産業力が落ち企業からの税収も下がる今、高齢化を支えるため「税率の上昇と新税の創設」は避けられない。

そして、際限なく国債を頻発し、借金として次世代に先送りする。

そんな社会が待っていそうで怖いですね。

でも、ちょっと見方を変えると。。。

最近、日本の産業力が落ちたと叫ばれます。

企業価値ベスト30位には日本企業は1社しかないとか、GDPは世界何位とか。

そんな指標も重要ですが、今回の”鎖国”のような環境で私が感じたのは、

1.日本の政府債務残高は国内総生産(GDP)比で266%と米国のほぼ2倍

2.年間出生数、80万人割れは目前

3.日本の食料自給率30%(東京は1%)

経済大国と言われてきた日本は、戦後、何をしてきたのでしょう。

そんなことをこの1年、感じてきました。

毎年、50兆円の税収はどこに消えていったのでしょうか。

そして、衣料品も90%以上が輸入。

建築資材も輸入。

家具の生産も海外。

我々の「衣食住」は、大丈夫なのでしょうか。

「衣食住」と言えば、生活の根本。

ショッピングセンターも「売上を取る」ことだけを考えるのではなく、地域経済を大切に育むことも必要な時代になる。

そんな気がする2021年です。

さて、以下は、昨日(1月2日)の初売りの点描です。

(南町田グランベリ―パーク)

初売りという装飾はなく、普段と同じ感じですね。

福袋の販売は無いそうです。

時節柄、オープンモールはいいですね。

(青葉台東急スクエア)

こちらはバーゲン装飾。期間も長いですね。

新しく出来たインフォメーションセンターも感染対策。

(たまプラーザテラス)


(二子玉川ライズSC)


密になるからでしょうか。ホールはお休みですね。

(渋谷109)

以前の風物詩「福袋の中身の物々交換」は無いようです。

(渋谷スクランブルスクエア)

2度目のお正月ですね。

1月2日、お昼ごろのスクランブル交差点。

と、郊外から都心まで落ち着いた新年を迎えました。

風物詩が消えることを寂しがるか、それぞれが新しい風物詩を作るか、そんな年に今年はなりそうですね。

今年も、本コラム、よろしくお願いいたします。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-