SCアンドパートナーズ

Vol.473 「商業動態統計2020年11月とモビリティレポート」

2020年11月商業動態統計からショッピングセンターに関係する数値だけを引き抜きグラフ化したものが下図。

昨年の消費税導入後の反動による前年の落ち込みがあり10月は前年に近づいたものの11月はマイナスとなっている。

下図はVol.471で掲載した業態別売上高推移と一致する。

そして、注目すべきはgoogleが発表している人の移動状況(東京都)

下図は、それをグラフ化したもの。

食料品などのコモディティな場所には人は向かっているものの「小売り/娯楽分野」の場所への人の移動は相変わらず弱い。

ちょっと気になるのは、これまで堅調だった食料品などもやや弱含みになっていること。

やはり、第3波と言われる感染拡大の影響だろう。

そして、何より深刻なのは、鉄道駅などへの人の移動。

概ね30%程度のダウンが続く。

確かに電車は空いているし、帰りは早い。

これまで一等地とされていた鉄道駅への影響は大きい。

現在、GO TOもストップする中、この状況はしばらく続くことが予想される。

変異したウイルスが日本に入ってきているというニュースも飛び込む。

この環境下では、これを「通常」として対応するしか我々に術はないのでしょう。

あまりに酷な現実。

しかし、ワクチンと治療薬が流通するまで、しばらくはこの状況は続く。

それが現実と思うと憂鬱になりますね。

この記事を共有する

CONTACT USお問い合わせ

これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-