先日、横浜に行った。
そこには閉店したレストランが。
コロナ禍によって売上が落ち、やむなく閉店することになったのだろうと思ったのだが、昔、そのお店で起こった出来事を思い出しました。
そのお店に行ったのは冬。
案内された席はテラスに近い場所。
テラス側のサッシ(ガラス)が開いているので冷気が吹き込み寒い。
店員さんに「寒いので閉めてもらえますか?」とお願いすると、
「ここのサッシは開けておくように本社から言われています」と店員さん。
恐らく、そのお店は、オープンテラスの開放的な雰囲気を作りたいのだろうと察するも、とにかく寒いので閉めていただけませんか、と繰り返す。
しかし、「本社から言われてるので」の一点張り。
「でも、今は寒いですよね」としばし、押し問答するもラチが明かず、残念ながらそのお店を後にした。
本社の意向と現場の判断。
他の飲食店でも似たような経験をしたことがある。
ホタテのソテーを注文した際、1皿の個数を聞くと「3つです」と。
その時、4人で来店していたので「4つには出来ませんか、お金は支払いますので」と伝えると、
店員さんの答えは、「こちらのメニューは3つで作ることになっています」という答え。
そのお店も最近閉店しています。
我々は何のために(誰のために)店舗を経営しているのだろう。
コロナは、それを我々に問うているのかもしれません。
東日本大震災時のディズニーランド、スタッフが商品のぬいぐるみを配り、お客様の頭に乗せてもらった対応を思い出す。
あの後、そのぬいぐるみのほとんどは、持ち帰らずに返されたと聞く。
「ありがとう」の声を添えて。
コロナで閉店する店。
実はこれまでの積み重ねの結果なのかも。
そんなことを感じます。