今年も終わりが近づき、年末年始のセールと福袋の話が各SCから聞かれる。
今年はコロナ禍もあり、これまでのような多数の顧客を集めにくいことから分散や事前予約などで対応するところが多いようだ。
しかし、このセール、本当に儲かっているのだろうか?と常々疑問に思っている。
・セールの企画や実施に動く人件費
・セール実施期間の誘導警備費
・セールに関する広告宣伝費、販売促進費
・セール限定の館内装飾費
・事前予約システム開発費
・これらに掛かる時間コスト
こういったことに毎年いくら投下しているのだろうか。
ショッピングセンター経営では、固定+歩合制の賃料が導入されるが、数日間の売上増加による上振れ分でどれほどの歩合賃料が発生しているのだろうか。
投下するコストを上回る収入はあるのだろうか。
「セールはモチベーションを作るもの」「毎年の山場だ」などと言い続ける人は未だ多い。
でも、セールでディスカウントすることは本当にお客様のためなのだろうか。
セールで客単価を大きく下落させることは、本当に売る側にとっても良いことなのだろうか。
価格に対する信頼性をおとしめているのは、事業者では無いのか。
「そのセール、儲かってますか?」
「そのセール、SCは利益は出ていますか?」
「統一セール、いつまでやり続けますか?」