今朝の日経新聞の1面に掲載された記事「中国・アジア増益に転換世界景気回復けん引 7~9月業績、日欧は3割減益」
ここでは日本の停滞が目立つ。
毎日5万人を超える感染者が出ているフランスを含む欧州や累計感染者が900万人となる米国が停滞するのは分かる。
しかし、アジアの中でも抑え込みが成功したと言われる日本だけが欧州や米国と同様に低空飛行だ。
実は、2020年9月27日にも同様のデータが発表されている。
この時もOECD平均を日本は下回ったままだった。
あれから1か月超。
状況は変わっていない。
何故か。
いくつかの原因が指摘されている。
1.人の移動が止まったままで輸送業が戻らない。
2.企業は様子見で設備投資を控えている。
3.外出自粛で家計に多額の現預金が眠ってしまった。
4.自粛警察のような日本人気質によって消費が制限されている。
5.指定感染症であるため企業は率先して社員を移動させられない。
6.企業が飲み会などへの参加や宴席の開催を制限している。
7.在宅ワークの広がりにより移動や被服や外食などが大きく減っている。
8.計画されていたプロジェクトを後送りしてしまった。
9.解雇など雇用情勢が不安定となっている。
10.インバウンドに依存していたビジネスが多い。
11.無駄な出張が多かったことが分かってしまった。
12.実はそれほど社員数が必要では無かった。
13.とにかく先行き不安
14.やっぱり感染が怖い
などなど、細かいところから大きなことまで、それぞれの立場でいろいろな考え方と行動がある。
しかし、今、飲食店の閉店は増加し、老舗旅館の廃業も多い。
これまで不振だったビジネスが、コロナ禍をキッカケに閉店や廃業が早まったこともあるだろう。
でも、少し、日本では萎縮し過ぎの側面は無いだろうか。
確かに感染は怖い。
コロナで亡くなった方は1,775人。
ご冥福を祈るばかりだが、それより9月の1か月での自殺者1,800人の方がよほど問題だろう。
マスコミは毎日感染者を発表することより、自殺者の問題を指摘できないのか。
2020年もあと2か月。
2021年、日本は、このまま続けていくのだろうか。
閉店、廃業、縮小が続き、雇用が失われ、自殺者が増加する社会。
日本のポストコロナは、どのような光景となっているのだろう。
ひょっとしたら「生産性が低い」と言われ続けている日本の産業界の実態が露呈してしまった結果なのかもしれない。