SCアンドパートナーズ

Vol.469 「地形の高低差を活用する商業施設事例」

商業施設など不動産開発をプランニングする時、常に大切にするのは地形。

地形は歴史を持つ。

この地形をリセットして開発する商業施設はうまくいかないと思っているから。

たまプラーザテラスも地形を大切にした事例。

下の広場。

正面から入ると同じレベル。

だけど、この下には低い道路レベルから入るバスターミナルがある。

お客様にはそれを感じないように造った。

下の正面も同じ。

この下には駐車場が入り込む。

南側の道路レベルと北川の道路レベルの違いを活用してお客様の動線を確保した。

今春開業した御殿場プレミアムアウトレット・ヒルサイドもこの地形の高低差をうまく活用している。

出所 https://www.premiumoutlets.co.jp/pressroom/gotemba4.html

ヒルサイドは、その名の通り、段々畑のような土地に作られた。

そのため、上段から入る店舗入り口と下段から入る店舗入り口を同じ建物で処理している。

この左の建物の2階部分。

実は、ここは上の段に上がると反対側が店舗ファサードになっている。

下の写真の右側の店舗。

実はこの建物は下の段の2階部分になる。

お客様は歩いていてもそれに気が付かない。

高低差を利用した建物の構造。

うまく考えたものだと感心する。

ぜひ、次回、御殿場プレミアムアウトレットに行った際は、このヒルサイドの高低差をうまく活用した建物配棟を見て欲しい。

やるな三菱地所・サイモン。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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