SCアンドパートナーズ

Vol.436  「新しい価値を生む”ブランチ”シリーズ」

2019年9月20日に開業した「ブランチ横浜南部市場」

https://www.branch-sc.com/yokohama_nanbu/

開業後、一年近くが経ちました。

事業者は大和リース株式会社

以前、ブランチ神戸学園都市を訪問した際、NPOとの連携で年間700回のイベントを開催していることを聞き、最近、注目している企業です。

今回は南部市場と言うことで横浜市の市場。

もともと、あったこの市場に併設されるように「ブランチ横浜南部市場」は作られています。

まさしく海の香りがするところです。

店舗数は15店舗。

魚屋、肉屋、八百屋、スーパーマーケット、ドラッグストア、飲食店、100均、日曜雑貨、宝くじなど日常生活をカバーしています。

店舗配置は、基本「オープンモール」

何と言っても鮮魚

聞いたことの無い店名。地元のお店でしょうか。

中に入ると。

いろいろな鮮魚、魚介類が並びます。

そして、スーパーマーケットもあるのでグロサリーも困りませんね。

この「エイビイ」、横須賀出身のお店。

最近、勢いがあります。

ちょっと気になったのは、これ。

恐らく、クレジットカードなどの手数料を削減し、その分、安く提供したいという想いだと推測します。

でも、いろいろな支払い手段を揃えることは顧客サービスになりますし、現金の保安、輸送、管理にもそれぞれコストは掛かりますし、何よりも時節柄「媒介物感染」からスタッフを守ることなど総合的に考えると再考の余地はあるような気がします。

これは企業姿勢ですからとやかく言う問題ではないですけどね。

むしろ、棚のあちこちに隙間と欠品が多く、売り逃しを心配しました。

施設全体の空間環境は、「海」と「市場」の2つをコンセプトにしていますね。

ユニークなのは、屋上のスペース。

恐らく、場所を貸し出しているだと思いますが、テントが設置され、家族でBBQをしています。

子供たちがとても楽しそうです。

不思議だったのが駐車場サービス。

入庫の際、駐車券を受け取らず、各店でQRコードの入ってサービス券を受け取りますが、出口のところでチェックされることも無く。

コースベイサイドストアーズと同じ仕組みなのでしょうか。

不思議な仕組みです。

今回、気になったのは動線計画。

ブランチ神戸学園都市に行った時も同じことを感じたのですが、主動線とサブ動線がはっきりしないので、どう回遊すればいいのか、どう買い回ればいいのか、少し戸惑います。

いろいろな設計与件や制約があった上での設計だと思いますので、ブランチの動線設計にはどんなコンセプトが隠れているのか、いつか聞いてみたいと思います。

しかし、いつも思うのは、この大和リース株式会社のユニークさです。

このブランチシリーズの商業施設も全国に既に10か所。

その他のブランド名でも商業施設を展開しています。

では、商業施設が主たる事業か、というとそうでも無く、同社のサイトを見ると多彩な商売を展開しています。

リース会社?と思うとそうでも無く、社会的な貢献もしっかり行う不思議な企業。

先が見えない時代にあって、これからの企業の形かもしれません。

9月7日からWEGOが期間限定で出店していますので、見に行ってはいかがでしょうか。

ブランチ横浜南部市場に行く時は、鮮魚や精肉を買うことになることを想定してクーラーボックスを忘れずに。(^^♪

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-