SCアンドパートナーズ

Vol.435 「店舗売上とダイエット」

売上のパラメーターとダイエットのパラメーターについて解説しています。

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店舗売上とダイエット

1.コロナ禍と自粛太り

コロナ禍から広がった在宅ワークによって国民の多くが運動不足に陥り、「自粛太り」という言葉も生まれるほど多くの人の体重を増加させました。

【体重の増加した人 × 一人当たりの増加量 = 自粛太りで増えた国民の体重の総和】

この答えがどれだけになるか統計はありませんが、体重の増加は内臓脂肪や皮下脂肪となり、健康にも良くないばかりか洋服が入らなくなるという悲しい結果も生みます。

着れる洋服を買い直せば済むし、その方が洋服は売れると言う方もいるのは承知で今回はダイエットの話をしたいと思います。

2.店舗売上とダイエット

ダイエット、一筋縄ではいかないのは皆承知の通りですが、それほど難しくないということを今日はお話したいと思います。

「ダイエットは、店舗売上の構造と同じです」と言うと何か強引な印象を受けそうですが、そうでもありません。

店舗の売上は「客数×客単価」。これはご承知の通りです。

だから、店舗売上を増加させるためには、「客数を上げるか」「客単価を上げるか」「両方を上げるか」この3つしかありません。

時々、セール、バーゲン、クリアランスと称して「客単価を下げ、客数を上げて売上を上げる」方法を取ることもあります。

でも、客単価の下落は長期的には良い結果を生まないので「客数を上げるか」「客単価を上げるか」「両方を上げるか」この3つを考えて欲しいといつも皆さんにはお願いしています。

要するに売上のパラメーターは「客数」と「客単価」の2つであり、この2つしかないのです。

だから売上を上げるということは、この「2つのパラメーターをマネジメントすること」と至極シンプルに考えることが出来るわけです。

3.ダイエットのパラメーター

さて、ここでダイエットの話です。

ダイエットにもパラメーターは2つしかありません。

その2つとは、「摂取カロリー」と「消費カロリー」です。

自粛太りしたのは、「摂取カロリー>消費カロリー」この不等号式で日々過ごしてしまった結果です。

通勤が無くなり、外回りの仕事も無くなったのに食べる量は変わらなかったので体重が増加しました。

だから、ダイエットとは、「摂取カロリー<消費カロリー」この不等号式を作り出せばいいと言うことになるのです。

摂取カロリー↓ < 消費カロリー↑ → ダイエット

「そんなこと分かってるわよ」「それが出来ないから苦労してるのよ」と言う声が聞こえてきますが、まあ、もう少し話を聞いてください。

昔、ドラマガリレオで福山雅治が「すべての現象には原因がある」と言っていましたが、まさしくすべてのことには必ず因果関係があります。

これを突き止める(理解する)と意外に無理なく行動出来たりするのでそこを解説します。

よく「ポテトチップス1袋分の摂取カロリーは350kcal。このカロリーを運動で消費するなら、ランニング30分が必要です」なんて言われると、いきなり気分が萎えて「そんな無理だよ~」となってしまうのでそうならないための基礎知識を身に着けて自分に合った方法を探すことが大切ですね。

4.摂取カロリーを減らす方法

摂取カロリーを考える時にも2つの考え方があります。それは「量と質」です。

5.量の話

ある時「痩せたい」と言う女性に「食べなきゃ痩せるのよ」と一刀両断した意思の強い女性がいましたが、さすがに食べないという行動はなかなか酷ですね。

でも、食べる量が多ければ「摂取カロリー」は増える。でも、「お腹いっぱい食べたい」という人間のあくなき欲求を止められない。

「あー、もう食べれない、お腹パンパンだ―」とお腹をさする。とても幸せを感じる瞬間ですが、ダイエット的にはNGに間違いありません。

でもお腹いっぱい食べたい。だから、この二律背反することに折り合いをつければいいのです。

まず、知っておきたいことは満腹を感じるのはお腹では無くて「脳」です。

パンパンになったお腹が満腹感を感じるのではなくて満腹感を感じるのが脳ならば、その脳に満腹感を脳に与えてしまえばいいのです。

ここで出てくるのが「満腹中枢」です。

満腹中枢とは、脳の視床下部にあって飲食行動をコントロールする神経。

この満腹中枢は、食事による血糖値の上昇を感じて食欲を抑える指令を大脳に伝えます。そうすると脳は満腹を覚えそれ以上の食べ過ぎを防ぐ仕組み。

ここでのポイントはこのプロセスの時間です。この食事から血糖値が上がりそれを脳に伝えるためには15~20分かかります。

そして咀嚼(噛むこと)もこの満腹中枢に影響するのでゆっくり噛んで15分すれば脳は「お腹いっぱい」と感じます。

少し食べても時間が経つと空腹を忘れることを我々はよく経験しますが、これが脳に満腹感が伝わった証拠なのです。

では、どうやって行動したら良いでしょう。

まずは前出の通り、ゆっくり食べることとよく噛んで食べること、この2つはとても大切です。

次に食べる順序。

最初にサラダを食べろ、とよく言われます。これは太る原因である血糖値のコントロールにもつながるようですが、とりあえず、ローカロリーの野菜をお腹に入れればそこで1つ食べる量は減らせます。

次に食べるもの。

焼肉屋に行くととりあえずカルビが食べたい。あの肉汁がしたたる油は何とも旨い。しかし、ちょっと我慢してまずスープから行く。

焼肉屋にはたくさんの種類のスープがあるのでまずはそれを頼み、ゆっくり飲む。これで体も温まり、満腹に近づくことが出来ます。

でも、焼き肉屋に行って、まずスープからは無理だよ、という声も聞こえてきますが焼肉屋のお肉は旨いからどんどん食べることが出来ると思ったらそれは大きな間違いなのです。

人間の脳はタンパク質に対して満腹を感じにくく出来ているらしく、確かにご飯の入った丼物を食べると十分お腹いっぱいになる。

これは糖質の方が早く満腹感を感じるようにプログラムされているらしいのです。

それに比べてお肉はどんどん食べることが出来る。恐らく太古の昔、人間が狩猟で暮らしていた頃の名残りだと思っています。(西山の解釈)。

以上の通り、食べる量を減らしたければ、とにかく、ゆっくりしっかり噛むことと食べる順序を考えることが大切です。

満腹中枢から信号が送られてくる15分の間にドカ食いしてしまうとお腹だけがパンパンになってしまうのです。(これ、よくやりますよね)

昔から言われる「腹八分目」、これで15分経てば十分満腹になるのでやってみてはいかがでしょうか。

次に食べるもの質の話です。

6.食べる質(カロリーの話)

食べるもので大きく摂取カロリーは変わります。

ご飯(100g)         168kcal  (お茶碗1膳140g 235kcal)
食パン(100g)        264kcal  (6枚切り1枚60g 158kcal)
メロンパン              329kcal
クロワッサン           448kcal
キャラメルコーン     514kcal
かつ丼                    893kcal
カツカレー              957kcal
コーヒー                    7kcal
カルボナーラ           830kcal
ボンゴレ                 527kcal
きゅうり(100g)   14kcal
トマト(100g)       19kcal
とんかつ定食            815kcal
生姜焼き定食            703kcal
煮魚定食                  490kcal
しいたけ(100g)      19kcal

上記は量や材料で多少変わりますが、概ねこんな感じです。

これを見ると自分が毎日どれだけたくさんのカロリーを摂取しているか一目瞭然。

でも「カロリーの高いものを食べるな」と言われてもキャラメルコーンは美味しいし食べると幸福感を味わえます。なぜなら甘いものを食べると人間は幸福感を味わうようにプログラムされているのです。これが肥満の大敵なのですが。

最初にサラダを食べると良いと前述しましたが、上記のカロリー数を見れば意味が分かっていただけたと思いますが、きゅうり100gあたり14kcal、トマト(100g)19kcal、どれだけ食べても全然問題無し!のカロリーです。

これがかつ丼、カツカレーなんて大変なことになる。では、どうしたら良いのでしょうか。

(方法1)

レストランに入りメニューを見て食べたいものいくつかピックアップしてその中で一番カロリーの低いものを選ぶ。

いきなりカロリーの低いものを探して食べたくも無いものを食べてもストレスが溜まるだけ。だから、まず、食べたいものを選び、その中から決める。これがコツです。

(方法2) 

ランチに行って皆の意見でとんかつ屋に入ることもありますよね。その時は、油を吸い込んだ揚げ物は避け、生姜焼き定食を頼みましょう。

イタリアンに言ったら、カルボナーラではなく、ボンゴレを頼みましょう。ボンゴレはカロリーも低めだし、アサリの良質なたんぱく質も摂れます。

定食屋に行ったらミックスフライ定食では無くて煮魚定食を頼みましょう。煮魚は油が落ち、良質なたんぱく質も摂れる優れモノです。

注意が必要なのが菓子パンです。実はかなり高カロリー。残念ながら美味しいものはカロリーが高いのです。パンを買いに行ったら菓子パンではなく、サンドウィッチにすることをお勧めします。

と、食べるものを少し変えるだけでかなり摂取カロリーは減らせるもの。1週間のうち、1日でもいいので実践してみてください。

7.食べる質(糖質の話)

この話題はあまり好きではないのですが、エビデンスもあるのでお伝えします。

テレビCMでもお馴染みのライザップはこの糖質制限を徹底的に行うと聞きます。普段我々が摂取する糖質はケーキやお菓子ではなく、多くがご飯や麺などの炭水化物です。

炭水化物とは、「糖質」と「植物繊維」の合体したものですが、糖質は吸収されエネルギーとなり、植物繊維は消化されず排泄されます。

人間の3大栄養素は、「糖質、たんぱく質、脂質」。野菜や海草から摂るビタミンなどのミネラルはサポート機能であって、とにかくこの3大栄養素はとても重要だからしっかり摂りたいもの。

その中でも糖質は人間が活動するための必須の栄養素で摂取するエネルギーの60%程度が良いとされています。

ところがこの糖質、人間が活動するためには絶対必要な栄養素ですが、摂取したものが全て消費されないとどうなるか。

これがダイエットの常に中心となる「糖質は脂肪に変わり体内に蓄積される」という議論です。

我々の遠い遠いご先祖様が狩猟や農耕で生活していた頃、何日も獲物にありつけなかったり、飢饉(ききん)で農産物が取れなかったりすると長い間、食べ物を摂取できない飢餓(きが)との戦いでした。

そのために脂肪を体に貯め込むという画期的なプログラムを身に着けたわけです。

ところが現在の飽食の時代では、物が食べられないなんて日は滅多に訪れないし、むしろ過剰に摂取する日ばかり。

脂肪を体に貯め込むプログラムは不要になったのに残念ながらご先祖様が作ってくれた飢餓で死なないこのプログラムによって我々が「自粛生活で太った」となるのです。

この脂肪に変わって体に貯め込まれる糖質の摂取を徹底的に減らし、短期間で体内脂肪を減少させる「糖質制限」がダイエットの代名詞のようになったのです。

確かに糖質を制限すると脂肪は減少します。(やせます、実体験)

でも、糖質は人間の3代栄養源。とても大切なもの。だから糖質制限は短期にするか、ほどほどにするか、どちらかをお勧めしたいです。

テレビで、○○を食べると痩せるとか、○○ダイエットとか、いろいろな話題が提供されますが、何か特定な行動でダイエットをすることは危険だし、効率的ではありません。

そして、ダイエットで不健康になっては元も子もないのでいろいろな取り組みのバランスが大切です。糖質制限はその一つと理解しておいて欲しいと思います。

8.消費カロリーを増やす方法

ここまで摂取カロリーを減らす方法として量と質の2つのアプローチから説明しましたが、消費カロリーを増やす方法も2つのアプローチがあります。

それが、基礎代謝と運動です。この他にも生活活動代謝と食事誘発性熱産生がありますが、今回は、基礎代謝と運動のアプローチについて説明します。

9.基礎代謝の話

人間は生きているだけでカロリーを消費します。

心臓も動かさないといけないし呼吸もしないといけない。意外にこの心臓が全身に血液を送る活動はかなりのカロリーを消耗します。

だから病の時、心臓に負担をかけないようにベッドに横になる。

立った状態で頭のてっぺんから足の先まで血液を送る負荷と横になった状態で全身に血液を送る負荷とは全く異なります。

休息のためには横になるのが一番なのです。

基礎代謝はこういった生きていくために必要な最低限必要なカロリーのことですが、その基礎代謝量は、年齢と性別でかなり差があります。

平均基礎代謝量

年齢

男性

女性

18〜29歳

1,510kcal

1,120kcal

30〜49歳

1,530kcal

1,150 kcal

50〜69歳

1,400kcal

1,110 kcal

70歳以上

1,280kcal

1,010 kcal

個人差はありますが、年齢と共に下がり、男性より女性の方が低くなります。

女性の基礎代謝量と4ページに記載したカロリー数を比較すると1食で基礎代謝量に匹敵するものもあるので男性より女性の方が現代社会では太りやすい環境なのかもしれません。

この基礎代謝は黙っていてもエネルギーを消費してくれます。

だから基礎代謝が高ければ高いほど、エネルギーを消費し太りにくい体質と言えます。

では、この基礎代謝を上げる方法はあるのでしょうか。答えは「あります」。

朝起きたらストレッチをする、水を飲む、体を温める、からいものを食べるなど色々言われていますが、一番基礎代謝を上げるのは「筋肉量」を増やすことです。

筋トレをして筋肉を増やすと基礎代謝は上がります。

これがライザップです。糖質制限で脂肪の貯蓄を無くし、筋トレで基礎代謝を上げ、筋肉質な体型を作ることでカッコいいボディを手に入れるわけです。

よく「歳をとって代謝が落ちたよ」なんて言いますが、もう少し正確に言うと「歳とって運動不足になって筋肉が減って代謝が落ちたよ」です。

年齢を重ねても筋トレやスポーツでしっかり筋肉を維持していれば基礎代謝を保つことは出来ます。

基礎代謝で脂肪を燃焼する、これが消費カロリーを増やす一つ目の方法です。

余談ですが、筋トレで足が太くなるとか、肩幅が広くなるとか言われますが、それ以上に脂肪が減り精悍な体型になった方がずっとカッコいいような気がします。

女性は背筋を付けるとシュッと姿勢が良くなりバストアップするそうです。

確かに前かがみの姿勢ではバストアップには逆効果ですよね。
(筋トレの方法はネットにいくらでも出ていますので、そちらを参照してください)

ここまでが筋肉量を増やして基礎代謝を上げ消費カロリーを増やす方法を解説しましたが、次に運動による消費カロリーの促進です。

10.運動による消費カロリーの話

前項では何もしなくてもカロリーを消費する基礎代謝の話でしたが、ここからは運動による消費カロリーの話です。

これが一番難しいですよね。運動すればいいのは分かっているけど出来ない。走ればいいのは分かっているけど疲れるしどれだけやっていいのか分からない、時には一念発起してやり過ぎて断念してしまったり。

ということでここではどれだけやればいいのか、そんなことを考えてみたいと思います。

ちなみに私の体重は75kgなので、概ねの一日の消費カロリーは、簡便式に当てはめると75kg×30=2,250kcalです。

だから一日の食事で2,250kcalを摂っていれば痩せも太りもしないということです。

ちなみに体組成計で測ると私の一日当たりの基礎代謝は、1,650kcal

(自分の基礎代謝が分からなければ上の平均値を使ってください)

ということは、2,250-1,650=600kcalとなり、基礎代謝以外に600kcalを毎日使っているということになります。

11.ダイエット目標

ここで仮に75kgの体重を3か月で3キロ減量する目標を立てたとします。

体脂肪は1キロ当たり7,200kcalに相当するので体重3キロであれば21,600kcalとなり、この21,600kcalを3か月の間に消費すればいいのです。

これを日常の中に取り入れると、21,600kcal÷90日=240kcalですから、一日当たり、240kcalを消費すればいいことになります。

私の一日あたり消費カロリー2,250kcalにこの240kcalを上乗せすれば3か月で3キロの脂肪を減量出来ることになります。

超概算ですが、ジョギングは体重×距離で消費カロリーを計算できますので消費したいカロリー数21,600kcalを体重75㎏で割れば、288kmとなるので、3か月でこの距離を走れば3か月で3キロ減量できます。

これを一日あたりに分割すると、288km÷90日=3.2kmとなり、一日3.2kmを走ればいいのですが、毎日は走れないので3日に2日、5kmをジョギングすればいいわけです。

でも、ここには摂取カロリーを加味していないので食事に気を付けながら自分の一日の消費カロリーの2,250kcalを下回る摂取カロリーとすればもっと早く効果は出ます。

極端なことを言うと摂取カロリーを一日240kcal減らせばジョギングしなくても3キロの減量が可能ということです。

そして筋トレも取り入れて基礎代謝を上げればもっと早い達成が可能です。

ライザップは2か月後の姿をテレビに映し出しますがまんざら嘘でも無いことが分かりますね。

でも、ライザップは食事制限と筋トレを強化するものの、有酸素運動(ジョギングや水泳など)は取り入れていないのは驚きです。

一般的に脂肪燃焼には有酸素運動、筋肉を付けるには無酸素運動と言われていますが、食事から摂取されるカロリーを運動によって消費することは相当ハードルが高いので食事制限で短期に脂肪を落とし、筋トレでボディメイクをする方法を編み出したのでしょう。

消費カロリーについてもっと詳細に知りたい方はこちらに詳しく書いてありますので参考に。https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf

12.王道ダイエット

ダイエットには何か特別な必殺技やウルトラCがあるわけではありません。

なぜなら、その構造は、摂取カロリー < 消費カロリーでしかないからです。

質量不変の法則、バスタブの排水口の大きさ以上に水を入れれば水は貯まり、排水口より少なく水を入れれば減っていきます。

当たり前の話です。

ここで王道として言いたいのは、どこかに偏ると長くは続かないということです。

だから、摂取カロリーでは、糖質、脂質、たんぱく質、ミネラル類をバランスよく、腹八分目で摂り、消費カロリーはストレッチや筋トレで基礎代謝を増やし、ウォーキングやジョギングや水泳で消費カロリーを増やす。

この4つを行うこととでダイエットは達成しますし、心身ともに健康にもなっていくわけです。

13.店舗売上とダイエットは同じ

冒頭、説明したように「売上を上げる=客数を上げる×客単価を上げる」ですが、客数は「店舗への入店者数×買上率」の2つのパラメーターに還元されるし、客単価も「1品単価×買い上げ点数」の2つのパラメーターに還元できます。

客 数 = 入店者数 × 買上率

客単価 = 1品単価 × 買い上げ点数

客数を上げたければ入店客数を増やし買上率を上げればよく、客単価は、なるべく高いものをたくさん買ってもらい、かつ併売を促すことでも達成出来ます。

このように「売上を上げたい」「やせたい」と漠然と言うだけではなく、因数分解をすることでその原因が突き止められれば打つべき対策も明確になるものです。

「すべての現象には原因がある。」

常に頭の片隅に置いておきたい言葉です。

「店舗売上とダイエットは同じもの」の意味を理解していただけたでしょうか。

                                           以上
株式会社SC&パートナーズ
代表取締役 西山貴仁
nishiyama@scandpartners.jp

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-