SCアンドパートナーズ

Vol.417 和歌山市駅の「キーノ和歌山」

和歌山、これまで仕事で何度も来ている場所。

でも、普段はJRの和歌山駅に行くことが多く、ここ南海電鉄の「和歌山市駅」は初めて降りました。(南海の皆さん、すみません)

そして、ここ和歌山市駅の上に出来たのが、「キーノ和歌山」です。

開業は2020年6月5日。

きっと、コロナ禍で開業に関するイベントなどの対応が大変だったことでしょう。

外観は、かなり大きいです。


商業施設、オフィス、ホテル、図書館などの複合施設になっています。

これが完成予想図。

初めて行った和歌山市駅なので、従前を知らず、どれだけの変化なのかは分からないのですが、相当の変貌なのでしょうね。

ここに出来たキーノ和歌山。

まずはここ「ROCK STAR FARMs」

普通のデイリーマート(スーパーマーケット)は一味も二味も違う。

見た目にも分かるように和歌山の名産、うまいもの、名物が並ぶ。

それも個々に名前(店名、生産者、製造元)が。

恐らく、集積されたものなのでしょう。






綺麗な屋台が並ぶライブ感と名産。

1つずつ見ていたら一日かかりそうです。

和歌山と言えば「梅」ですね。

そして、グロサリーは北野エースがしっかりと。

一般的に駅に出来る商業施設では、「日常の食料品」「産地の生鮮産品」「お土産物」、この3つを分けてゾーニングすることが多いと思うのですが、ここはこの3つを完全に複合。

この売場を作るために個別の生産者との調整や年間を通して一定の商品量確保やVMDなどの統一やクレームの所在(対応)など、恐らく、相当の苦労があったし、これからもあると思うけど、初志貫徹。

これからも頑張って欲しい売場ですね。

あまりに美味しそうな桃を見つけ自宅へ発送しました。

この桃がこれだけ入って2,980円で激安ですよね。

ちょっと気になったのがこれ。

使用不可になっていたのですが、これは何でしょう?

ご存知の方は教えてください。

さて、2階に上がるとそこはレストランゾーン


地元和歌山の信濃路 (なぜ、和歌山なのに信濃路なのか、お店で聞いてくださいね)

地元の個性的なお店が並びます。

ユニークなのがここ。

日本酒の「紀土」で有名な平和酒造さんの直営店「平和商店」

今回初めてお店を作ったのだそうです。

もちろん、角打ちのように飲むことも出来ます、ということでスパークリングをいただきました。

支払いは、キャッシュレス。ノーキャッシュだそうです。

仕事帰りにちょっと寄って帰る人が多いとのこと。

いいですね。

でも、ちょっと、店づくりが上品かな。

もう少し、酒蔵の匂いを感じさせる雰囲気が出るともっと良い売場になると思います。(勝手なことを言ってすみません)

そして、上に上がるとサービス店舗が並びます。

クリニックやマッサージやスポーツクラブなど。

駅上にあると便利ですね。

欲を言えば、もう少し商業施設ぽい空間の環境デザインが欲しかったですね。

外観も含め、カクカクした感じ。

工事費の高い今は、なかなか難しいのかもしれませんね。

そして、ここの目玉「和歌山市民図書館」

中に入るといきなりスターバックスコーヒーが出迎えます。


学習スペースも充実。

たくさんの方が利用されています。

何と言っても素敵なのがこのスペース。

お子さん向け。


靴を脱いで上がります。

こんな場所があれば子供の時から本と向き合えますね。

もぐもぐスペース、子供と一緒にお弁当も食べられます。

ここは、子供の遊んでいるのを見ながら親は本を読むのかな。

この子供フロアの良いところは、什器が低いところ。

子供の手が届く高さで統一されています。

そして、屋上。

時節柄、オープン空間はいいですね。

ここも蔦屋書店が関係しているのですね。

屋上から見た景色。

川が近いですね。

最近の豪雨被害の頻発を見ているとちょっと心配になりますが、この周辺は大丈夫なのでしょうか。

帰り際、ここの梅肉を使ったカツサンドが美味しいというので食べてみました。

この左上の。

そしたら、本当に「旨い!」

梅肉の酸味がカツの脂っこさを中和して、何個でも食べられそうです。

行った時には是非!

和歌山県、関東から見ると相当遠くに感じますが、大阪の方に聞いても遠いイメージだそうです。

でも、新大阪から特急くろしおに乗ればあっという間。

山と海の幸はふんだんにあるし、熊野古道や高野山などのパワースポットもある。

そして、紀伊半島を少し行くとそこは、伊勢志摩、伊勢神宮。

太古の昔、太平洋に突き出た紀伊半島は、海運交通の要衝で人々の営みがもっともっとあったんじゃないかな、なんて思いを馳せたり。

いつもこのコラムでも書くのですが、商業施設って、常に「地面の歴史」と共にあると思っています。

それを無視して、流行で作る商業施設は決してうまく行かない。

肝に銘じたいポイントですね。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員、渋谷109鹿児島など新規開発を担当。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。岡山理科大学非常勤講師、小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒、1961年生まれ。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-