過日の緊急事態宣言の時、日本はまるで幕末のようでした。
頼りない幕府(中央政府)と大阪府知事や北海道知事のような立ち上がる若き志士たち。
300年の泰平を過ごして力を失った幕府と中央政府が重なりました。
ところが、今度は、江戸時代に戻ってしまいました。
徳川幕府が作った「鎖国と幕藩体制」に酷似しています。
海外との交易も藩(県)をまたぐことも出来ず、江戸を出るのにも「GOTOトラベル」という通行手形が必要です。
「入り鉄砲に出女」
でも、嘆いていても仕方ないので、ここはいっそ江戸時代に戻ってはどうかと思うのです。
ショッピングセンター経営では、これまでのような海外からの日本一号店の誘致や東京トレンドの地方への移植などナショナルチェーンに頼るテナントミックスを少しお休みし、地域や地元に目を向け、藩(県)の良いところを見出し、中央政府(東京)に頼らない地域の活性化に取り組む、なんてどうでしょう。
テナントさんも出来るだけ地産地消を進め、地域と歩む。
チェーンオペレーションやグローバルな生産体制には合わないと思うけど、また、いつ、次の疫病が襲ってくるか分からないから、少しだけ地域に目を向けていくのも必要かと。
洋服の90%以上が海外生産、食糧自給率30%、これでは、有事の時、国の存続も危ぶまれますよね。
そもそも日本列島改造論から始まる国土政策の結果が今の「地方の衰退と少子高齢化」です。
ここは発想を逆転し、成長のベクトルを変える。
ショッピングセンターや商業施設が地域活性化の中心となり起爆剤になる時。
難しい時代ですが、出来ることをやるしかない。
行き過ぎたグローバル化にコロナが警鐘を鳴らしているような気がしませんか。