SCアンドパートナーズ

Vol.375 新入社員研修で伝えること

最近、すっかり、オンライン講師の毎日ですが、昨日、久しぶりにリアルな研修で企業に伺いました。

研修の対象者は、今年の新入社員の皆様。

こちらの企業でも入社早々、在宅勤務になり、ようやく出社して研修を受けられるようになったそうです。

今年は、人事担当の皆様は苦労が多くて大変です。

昨日のプログラムは、「不動産業の中におけるSC事業」を中心テーマに、

・SCビジネスのトレンドや仕組みや損益構造

・実際に使用している契約書を題材にした契約の解説

・電卓を使って賃料計算

などの具体的な事柄を解説しつつ、途中、実際にSCの売場に出て、

・共有通路と賃貸区画を分けるリースライン

・工事区分表と照らしてSCとテナントの工事範囲と管理区分

・フードコートの共有部分と賃貸区画

などを実際に目で見て確認

座学だけではなく、フィールドワークとグループディスカッションを含めながら行いました。

いつも新入社員の皆からの質疑は新鮮でとても刺激になるのですが、昨日伺った企業の皆からの質疑の量がとても多く時間が押せ押せに。

結果、10:00~17:00の予定が、終了したのが18時過ぎ。

1時間以上も時間超過になり、大変申し訳ないことをしました。

普段、時間を守ることを大切にしているのですが、昨日は、予想外の質疑の多さ。

ほとんど質問が出ない日本人。

その中で、昨日は積極的な若者たちばかりで頼もしく思いました。

この会社の将来が楽しみです。

私は、新入社員の導入研修の時は、次のことを伝えます。

それは、

 INPUTを超えるOUTPUTは無い

です。

とにかく、多くのINPUTをすることが自分の自信につながります。

そして、このINPUTの方法は次を実践するようお願いします。

それは、

1.行ったことの無いところに行くこと。

2.会ったことの無い人に会うこと。

3.とにかく経験すること。

の3つです。

この意味は、

1.百聞は一見にしかず、とにかく見なれば始まらないし、見たことは話せる。見てないことは話せない。

2.いつも同じ人たちと会っていては成長もおぼつかない。多くの人に会って、いろいろな意見や考え方を聞く。考え方は1つではない。普通を普通を思わない。

3.経験に勝るものは無い。経験したことは語れる。一度経験したことは怖くなくなる。とにかくやってみる。

ということです。

ちょっと偉そうで恐縮ですが、こんなことを若者たちに伝えます。

もちろん、勉強して資格を取得するINPUTも大切ですが、こういったことが人間性を育てていくと思っています。

今後、日本の定年年齢は伸び、近い将来70歳になるでしょう。

そうすると彼らは、これから50年は働くことになる。

50年後の日本がどんな形になっているのか想像もつきませんが、多くのチャレンジをしていってほしいと思います。

昨日は、そんな思いを胸に会場を後にしました。

皆がこれから大きく成長し、新しい時代を作っていくことを期待しています。

ありがとうございました。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-