トヨタからこんな案内が来た。
これまであった販社4社を統合すると言う。
そして、全車種をこの会社が一手に扱うらしい。
これまで車の販売は、地域ごとに複数の販社が存在し、それぞれが異なる車種を販売していた。
「同じメーカーなのに面倒なことをするもんだ」と思っていた消費者にとっては朗報だろう。
そして、今後、この車種達も整理されていくらしい。(寂しいが)
詳しいことは分からないが、これまでの人口増加と車のニーズボリュームから市場をセグメントとし、複数の車種を投入し、複数のチャネルを持つことが効率的かつ効果的な経営だったのだろう。
それが、人口は減り、車のニーズも減る時代、これまでのスタイルは合わなくなったのだろう。
環境に合わせた対応だ。
実は、最近のアパレルメーカーの閉店の動きも同様の色合いが強い。
昔は、年齢ごとに洋服のブランドがあり、それをテイストという言葉でデザインし、生産し、市場に投入しても十分に販売できるだけのマーケットサイズがあった。
しかし、今は人口が減り、高齢化し、国民の洋服への興味も薄れていることからメーカー各社はブランドの統廃合を進め、店舗の閉店を進めている。
市場の成長と共に多ブランド化された商品(製品)は、車や洋服以外にもたくさん存在する。
どれも統廃合が進む。進めざるを得ない。
でも、これも環境に適合するためだ。
そして、今回のコロナ禍、この動きを加速することになるだろう。
勇気を持って統廃合の道を進み、他方で新たな価値を作るキッカケにこの機会を活かしたい。
倒産してからでは遅すぎる。