SCアンドパートナーズ

Vol.372 「火中の栗を拾う」意味とは

昨日3月17日は、以前勤めていた会社の先輩が亡くなった日。命日。

今から8年前。

もう8年。

当時、一緒に働いていた。(と言っても先輩はとても偉い人だったが)

その先輩のパワーはいつも周りを巻き込み、「無理だろ」、と思うことを実現していく。

すごい人だった。

その人の大好物は「火中の栗」

普通、誰もが近づかない火中の栗

燃えさかる火の中にある、今にも弾けそうな栗に手を伸ばす。

一度、聞いたことがあります。

「火中の栗が何で好きなんですか」と。

すると彼は、「そういう時はな、何かが変わろうとしている時なんだよ、だから俺は拾うんだ」

自信に満ち溢れた言葉に「なるほど」と感心したのを覚えています。

もともと、「火中の栗を拾う」の由来は、フランスの寓話。

ずる賢いサルがネコをそそのかして囲炉裏の中の栗を拾わせ、栗をせしめる。ネコは大火傷を負い、栗にありつけない。

要は「人のために危険を冒しても何かをする」という意味。

最近は、「火中の栗を拾う」の意味を「君子危うきに近寄らず」みたいなネガティブな意味で捉えられることもあるけど、その人は、常に他人のために、そんな気持ちでいたのかな、なんて思います。

亡くなって8年。

これまで困難や難題や火中の栗を目の前にすると、「今、彼ならどんな判断、どんな行動を取るだろうか」といつもそう考えるようにしています。

人は2つの評価があると言われます。

生きている時の評価
亡くなってからの評価

彼の薫陶を受けた皆は、未だ同じ気持ちでいるんじゃないかと、いつも思っています。

会社を辞めてしまった今もそんな気持ちです。

そして、もうすぐ彼の亡くなった年齢になります。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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