SCアンドパートナーズ

Vol.366 「営業時間の短縮とワンシフト化」

新型コロナウィルスの影響で商業施設の営業時間短縮が始まった。

10時~20時が11時~19時に。

以前から営業時間11時から19時が良いと思っている。

特に平日。

なぜか。

それは、勤務のワンシフト化だ。

10時から20時(または21時)だと、どうしても2シフト(早番、遅番)、もしくは「通し番」が出てしまう。

バイトに通し番は、させられないので店長さんが通し番をやることになる。

休憩すらままならない。

でも、11時~19時だったらワンシフトで回せる。

ただでさえ、人出不足の世の中。

そして、出来るならば、日曜日は18時で閉店

「えっ、日曜日が売上を取る日では?」

という声も聞こえてくるが、実際、日曜日の18時以降のお客様の数は一部を除き、そんな多くはないだろう。

そして、ヨーロッパやカナダでは、日曜は休みか、早期閉店。

だけど、ちゃんと先進国。

なぜ、日本だけ、長時間営業と日曜日も遅くまで働かないと先進国を維持できないのか。

何かおかしくないか。

と、ずっと思ってきた。

「顧客利便性を高める」と言うことを御旗に「前年比を取るため」にどんどん営業時間を長時間化しただけではないのか。

ニューヨークのマンハッタンだって、日曜日は20時を過ぎるとレストランも閉店していく。

「オフィス街だからだよ。」という意見もあるかもしれないが、実はあの狭い範囲に160万人を超える人が住んでいる。

昔は日本の百貨店だって週一お休みだったし、正月三が日は街のお店はお休みだった。

市民はそれを前提にお買い物をしていた。

今後、そこに少しづつ戻っていくような気がしている。

買い物はネットで出来る時代だから。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-