SCアンドパートナーズ

Vol.360 「新型コロナウィルスは警告と自戒のチャンス」

毎日のニュースのほとんどがこの話題だ。

当初、これほどまでの広がりを予測できたのは一部の専門家だけだったのかもしれない。

昨日の首相の記者会見。

批判もありながらも改めて学校の休校を要請した。

「混乱が大きいから即時撤回を」という意見もある。

でも、このまま拡大のリスクを抱えながら子供たちを学校へ行かせることが出来るのか。

共稼ぎ、シングルマザーなど色々な事情を抱えている方も多いけど、何とか、工夫して乗り切っていくしかない。

確かに政府の施策が後手後手であったり、資金集めパーティを開催していたり、夜の会食を続けていたり、いろいろ、腹の立つこともあるが、とにかく、「自分と家族の健康と命」は自らの努力で解決していかないと最後に困るのは自分でしかない

政府の無策を嘆いていても今は何の解決にもならない。

もっと言うと、その政治家を選んだのは、紛れもない我々だ。

でも、一つ、早急に整備してもらいたいことがある。

それは検査体制だ。

日本は韓国の検査件数に遠く及ばない。

韓国では車に乗ったままドライブスルーの形で検査が出来る。

韓国の感染者数が多いのは検査体制が整っているからであって、日本も韓国と同じ検査体制になったら、もっともっと感染者は多いのではないか。

この不安を早く払しょくして欲しい。

これから、遊園地やコンサートやイベントや商業施設などは、中止や休業や時間短縮で相当の損失を生むだろう。

その額は全く予想もつかない。

これは企業レベルだけではない。

個人レベルでは、休業した施設で時給で働くパート、アルバイトの人たちの収入も激減する。

2週間休めば月収は半分だ。

家賃すら払えないだろう。

学校の休校は、多くの非常勤講師の人たちの収入にも大きく影響すると言う。

そういう私も同じだ。

3月の仕事のほとんどが既にキャンセルになった。

恐らく3月の収入は無いに等しいだろう。

フリーランスの宿命だ。

でも、これも自分の責任だ。

こういう事態になった時に困らない構造(仕組み)を作っておかない自分に非がある。

「新型コロナウィルスの影響で売上がダウンした!」「想定外だ!」「政府が無策だ!」

こんなことを100回言ったところで何の解決にならない

落ちた収入が戻るわけではない。

だから、今回、本当にいろいろ考える機会になっている。

そして、こういう時だからこそ、周囲の人たちの行動をよく見ることも必要だと思う。

この危機に際して、人はどんな行動を取るのか、どんな言動をするのか、どんなことを求めてくるのか。

有事の時こそ、本来の姿が見えてくるものだ。

そして、次、こういう事態になった時のためには何が必要なのか。

自分には、どういった備えが必要なのか。

疫病に限らず温暖化による自然災害や国際情勢の変化によるインバウンド客の減など「想定内」にしておくことが今、必要なんだと思う。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-