SCアンドパートナーズ

Vol.335  SCは売上を追い掛けるビジネスから脱皮しないと。

1月22日、SCビジネスフェア会場でのプレゼン、ご参加ありがとうございました。

この場を借りて御礼申し上げます。

お伝えした通り、団塊世代の出生数が270万人、それに比べて昨年は90万人。

3分の1

なのに、いつまでも売上高「前年比」を追い掛けるSCビジネス。

そこに無理があるから皆、苦しむ。

SCの現場では、「販促」というプッシュ型の前近代的なプロモーションも未だ健在です。

売上の上がらない理由を、ECのせいにしたり、暖冬のせいにしたり。

でも、そんな言い訳を言っても売上が上がるわけもなく。

とにかく、目の前に起きていることが常に「正しい」

それが、どんなに気に入らないことでも、受け入れがたいことでも、納得できないことでも、「起きている事実がすべて正しい」

じゃあ、どうするのか。

それは「売上が下がっても困らないビジネス」に切り替えるしかない。

もちろん、流動客が多い場所や集客機能がしっかりしている場所ではプッシュ型の販売促進で売り上げを求めるのもいいでしょう。

でも、日本全国、同じビジネスモデルが通用する時代は、2005年を境に終わっているのです。

では、次に我々が考えることは何か。

それは自らの経営資源をもう一度考えることしかありません。

①持ち得る経営資源を最大限、利活用はしているのか。

②創意工夫の余地は無いのか。

③生産性の低い業務を若い社員にやらせていないか。

④常識にとらわれた仕事を続けたままになっていないか。

これまでの常識を覆すことでひょっとしたら新たな利益の源泉があるかもしれません。

2020年は、SCビジネスにとって正念場の年になるでしょう。

百貨店が編み出した消化仕入れというビジネスモデル

SCが生み出した商業用途のテナント賃貸ビジネスモデル

どちらも経済が膨張し、人口が増加することが前提に作られたもの。

今年は、オリンピックで浮かれることがあっても会期は1か月にも満たないイベント。

あてにはなりません。

2020年、我々にとっては大きな転換点になると思っています。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-