惜しまれつつ閉店した東急プラザが大きくなって戻ってきた。
と行ってもビルの名前は渋谷フクラス。
その中に東急プラザはある。
周辺地域を含んでの再開発事業だったことでこの形になったんだろう。
と言ってもやっぱり東急プラザ。
東急プラザは年配の方は必ずと言っていいほど思い出の1つや2つあると思う。
渋谷で若者が待ち合わせるのはハチ公、でも、ある年齢を境に待ち合わせば場所は「東急プラザ前」だった。
携帯もスマホもポケベルも無い時代、東急プラザの前を行き交う人々の中から待ち合わせの人を見つけるのが好きだった。
そして、大きな本屋さんや丸鮮という市場みたいな食料品売り場によく行ったっけ。
懐かしい。
それが今回すっかり一新された。
一階は渋谷に不足しているバスターミナル。
だから店舗は2階からになる。
ゆくゆく渋谷は2階や3階や4階でビル達がつながるから1階は交通アクセスの場所になるのだろう。
2階に入るとまずはBEAMS
でも、BEAMS JAPANという店名通り、日本を意識した店舗。
そしてAKOMEYA、ここも新しい取り組みをしているとか。
何やら不思議な空間。デジタルハチ公
本当にハチ公の3D映像。
何か、ここまでは新規性を狙った店ばかりか?と感じされるが上層階に行くほどベーシックな印象を受ける。
ベーシックではあるものの今の人口構造をしっかりと捉えていて安心感がある。
東急百貨店が運営する店舗も。
ユニークなのがこれ。
ここはカフェ。
このペッパー君がオーダーを聞く。
タッチパネルを操作しながらペッパー君とやりとりする。
オーダーが済むと人がいるカウンターでピックアップ。
注文したものを持って席へ。
そこにはペッパー君が寄り添う。
何カ所かのBOX席は、ペッパー君と相席になる。
これがどれほどの顧客満足につながるのか分からないがまずは面白い。
今回、一番の話題は、「セラヴィ」
シンガポールのマリナベイサンズのレストラン。
あまり良い写真が無くて恐縮ですが、あのセラヴィが来たのはかなりのインパクト。
ただ、常夏のシンガポールと違い、四季と多雨の日本。
どんな展開になるのか。
そして、今回、驚いたのは、これまで商業施設にはなかなか見られなかった店舗。
まずはなんぼや
これまでの時々見かけたが、こんな渋谷の真ん中に。
そして、これが秀逸。
「ライフストーリー」と言うことで「終活」「終末」
人生の最後を相談するという。
このニーズ、これから増えそうですね。
いやー、商業施設の機能はどんどん変わってきました。
もう1つ、面白いなーと思ったのは各階の動線。
こんな感じで各階の動線が違う。
ちょっと分かりにくさはあるものの変化があって面白い。
これが吉と出るか凶と出るか、興味深い。
今回、渋谷フクラスと東急プラザを見て感じたのは、「地に足ついてるな」でした。
最近、開業した中で一番地に足ついた開発ではないかな。
一部を除いて、あまり奇をてらわず、日本の高齢化の人口増と、昔の東急プラザファンを大切に考えた結果だろう。
ちゃんと松川も戻ってきたし。
写真はありませんが、玉寿司も戻ってきました。
唯一、残念なのは、ロゴスキーは戻ってこなかったようです。
あの閉店の時に大混雑していたロゴスキー。
ちょっと寂しいですが、銀座店に行くことにします。
若者やラグジュアリーで開発する商業施設が多い中、唯一の高齢者対応。
その地に足ついた経営、うまく行くことをお祈りしています。
セラヴィは、夜行くと良いですね。