SCアンドパートナーズ

Vol.305 「西鉄×イオンモールへの期待」

天神ビックバンの看板プロジェクト「福ビル街区建て替えプロジェクト」に同じ街区内にあるビブレも同時期での一体開発を発表した。

現在閉鎖中の福ビル(左側)と今春閉鎖予定の天神コア(右側)

これまでの発表は、下の写真では左側の2棟(福ビル、天神コア)の一体開発となり、天神コアの裏側にあるビブレは2期開発だった。

下の写真が天神コアに隣接するビブレ。

このビブレのビルの正式名称は、「天神第一名店ビル」
この名前から察するに複数の権利者が存在する共同ビル、もしくは再開発ビルだろう。

この天神第一ビルの包含後の平面は下記の通りとなる。

敷地は整形になり、明治通りと渡辺通り2方向接続のまさしく天神のセンター街区としてのポテンシャルは飛躍的に向上する。

完成パースを見るとこれまで発表されたデザインを踏襲しながらの大規模化を進めるようだ。

新たに作られる一体ビルは、幅約100m、奥行80m、延床面積約13万8000㎡
これまでの計画よりオフィス、商業施設の面積は約1.4倍に拡大し、ホテルの室数も増えると言う。

そして、オフィスフロアの基準階面積が、約4,300㎡と西日本最大規模となり、まさしく天神ビックバンに相応しいビルとなる。

スケジュールは、2020年4月以降に天神コアビル、天神第一名店ビルの解体後着手し、2024年3月竣工、同年夏のオープンを見込んでいる。

この一体化の協議、どうなることかと注視していた。
多くのステークホルダーがいる中での一体開発。
利害が錯綜する中での協議、相当、大変だったと思う。

でも、それを成し遂げたデベロッパー魂は尊敬に値する。

そして、そこに同意した権利者の決断に敬意を表したい。

今後の課題は、今から5年後の2024年の社会に対応する中身(ソフト)の開発と、工事期間中の天神地区の活性化だろう。

イムズの建て替えも始まれば、相当期間、天神地区は工事ヤードと化す。

この期間、お客様を期待感と共にどうつなぎとめるか。

そして、今回、ビブレ側として登場したイオンモール。
彼らが2024年、どんな店づくりをするのか。
期待しています。

 (仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクト
所在地:福岡市中央区天神1-11
敷地面積:約8,600㎡
延床面積:約138,000㎡
階数:地上19階、塔屋1階、地下4階
建物高さ:約96m
用途:商業施設、オフィス、ホテル、カンファレンスなど

詳細は↓こちらのリリースで。
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2019/19_118.pdf

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-