2019年10月31日開業の「横浜ハンマーヘッド」へようやく行ってきました。
全景です。
1階に商業施設とCIQ、2階が商業、3階から上がホテル(インターコンチ200室)
いつも新しい商業施設は比較的早く見に行くもののここは後送りになってしまいました。
というのも、ここの開発の情報をほとんど持っておらず、「いつもの間にか開いていた」のでした。(すみません)
で、調べてみると、
「横浜市が新港ふ頭の未使用部分を延伸して大型船が着岸できる桟橋にすることを機に(株)横浜岡田屋、(株)小此木、藤木企業(株)、川本工業(株)の4社が(株)YNP(ヨコハマニューポート)を設立。これに(株)T・Yホールディングス、(株)横浜グランドインターコンチネンタルホテル、野村不動産(株)、京浜港ワッチマン業協同組合が参画し、新港ふ頭客船ターミナル(株)を立ち上げ、横浜岡田屋が代表企業をとして開発した」
かなり大きなスキームですね。
これまで横浜は大型船が大さん橋に偏っていたのをここにも着岸できるように。
だから奥にはCIQ
CIQとは、国境を超える際の交通、物流に関する、税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の略。
ただ、ここは寄港する船に対応するので空港のように常時稼働するわけではなく、船が来た時だけ開ける。
だから、普段はホールで貸し出しが行われるようです。
ということで、この新港ふ頭ターミナルの整備に合わせて横浜ハンマーヘッドが作られたと。
そういうことだったのですね。
エントランス真正面には、この「新港ふ頭客船ターミナル」のサイン。
エントランスにはスタバ。
一歩入るとまずは「RAMEN FOOD HALL」
ラーメンに特化したフードホール(というよりフードコートでしょうか)
中に進むとアトリウム
コンパクトですが、なかなかいい感じのアトリウムです。
商業店舗は25店舗。
純粋な非食品の物販はドラッグストアのみ。
全体に横浜をイメージさせると共に「クラフト(手作り)」を前面に出した雰囲気。
コンセプトは「食をテーマに、最高のビューを楽しめるデザインコンセプト「THE FACTORY」にて構成。」と聞いて、「なるほど」と納得。
海を感じるテラス。
名前の由来になった「ハンマーヘッド」
荷役のために作られた歴史を感じさせる構造物。
もう役目は終わり、今は公園として開放されるのを待っているようです。
その公園は来春開業。
とにかく「海」
この自然の前にはどんな造形物も商業施設も色あせる。
自然の素晴らしさには誰も勝てませんね。
今回、この施設を訪れてユニークだな、と感じたのはヴィジュアル達。
黄色のテーマカラーにはやや違和感を感じるものの「トーン&マナー」がしっかりしてる。
それぞれのコピーもユニーク。
そして圧巻なのは、このポスター。
船ちか!
首がつかれるよ
ちっか~
たぶん、大型客船が着岸すると圧倒される大きさを見ることが出来るんだろうな、ということがこの1枚から伝わってくる。
「船が来た時、また、来よう」と思った次第です。
店舗数25店舗、セグメントされたコンセプト、決して便利ではない場所、そして船で来るのは年間40万人足らず。
この前提の下、この施設が成功するためには、「エリアの活性化と回遊性と話題性とイベント性」
とにかくこれが最重要課題でしょう。
船が着岸する時、また来ますね。
■商業施設概要
所在地:横浜市中区新港2-14-1
敷地面積:約1万7400m2
延床面積:約3万m2
階数:地上5階建
用途:1階CIQ施設、1~2階商業施設、1~5階ホテル(約200室)
店舗数:25店舗
http://www.hammerhead.co.jp/