SCアンドパートナーズ

Vol.291 「フロアプランに規則性は必要か」

昔から全国どこの百貨店に行っても概ね、地下から食料品、化粧品、婦人服、紳士服、子供服、食堂という縦積みのフロアプラン。

婦人服も、キャリア、ミス、ミッシー、ミセスの順番。

どれほど、このスタイルが全国に量産されたのか分からないが、いつも、この規則性を不思議に感じている。

恐らく、どこかの百貨店がこれで成功を収めたことから、これが勝ちパターンの店づくりだ!となり、「ザ・百貨店」として作られてきたのかな、と推測したり。

経験値か。

でも、それって、過去の話で今はひょっとしたら違うのではないか、などと疑うこともしばしば。

ところが、去年から今年にかけて開業した商業ビルにも同じような規則性がある。

下から、フード、コスメ、セレクト、アパレル、レストラン、フードホール、コワーキングスペース、概ね、この縦積みだ。

ここにたまにシネコンが乗ったり、お洒落な本屋さんが乗ったりする。

この、フード、コスメ、セレクト、アパレル、レストランと言うパターンの規則性には何か、経験としての勝ちパターンとか、誰か著名な方が推奨してるのか、内装設計を担当する方の信念か。

不思議に思えてならない。

全国に出来てる商業ビルは、ことごとく、このパターンだ。

何か、法規制があったりして。笑

何を言いたいのかと言うと、今やってることを疑いませんか?と言うことだ。

商業ビルの収益は、「不動産×テナント売上」

このビジネスモデルは、どこも同じ。

この根底に流れるビジネスモデルをベースに作られるものは同じものの量産ではないだろうか。

まるで定期借家契約で百貨店パターンを作るかのように。

大阪に行っても博多に行っても札幌に行っても東京のどこの街に行っても同じもの。

これが顧客志向の勝ちパターンなのだろうか。

不思議だ。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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