2019年10月25日開業のテラスモール松戸。
テラスモールは湘南に続く2号店目。
到着が遅くなったのですっかり暗くなり。
新松戸の駅からバスに乗って1.6キロ。
結構、渋滞していたので開業後が少し心配です。
中に入ると白を基調にすっきりとした空間
吹き抜け空間もすっきした感じ。
湘南と比べるとコンパクトな印象を受ける。
この場所は、2017年3月、閉鎖された「松戸市公設地方卸売市場北部市場」の跡地。
敷地面積は、約4万9,000㎡、賃貸面積約4万2,000㎡、総店舗数177店
松戸市を中心とした周辺エリア最大級の商業施設となる。
意外に競合は少ないらしい。
出店したテナントさんに聞くと周辺3キロで20万人超の人口があるので十分成立するとの評価。
テナントさんの顔ぶれは多彩
シネコンも。
最近のフードコートのクオリティは本当に高い。
並ぶ店舗も魅力的だけどファミリー対応もしっかりしている。
小上がりも今や当たり前になってきた。
ユニークなのは、こちらの部屋。
フードコートに併設しているからきっとお誕生日会などに利用されるのだろう。
その前には子供のプレイエリア
今はSCではスタメンのなりつつあるワークマン。
Zoffも今回はマルシェでファミリー対応を強化しているようだ。
今回、目を引いたのは、大型の核店舗を各フロアの両端に配置し、それを湾曲したモール通路でつないだ「多角型サーキットモール」という形状だ。
これまでRSC(リージョナル型ショッピングセンター」のモール形状は、
・サーキットモール
・2核1モール
の2つの大きな流れがあった。
このうち、2核1モールのモールパターンは最近、支持を失いつつある。
2核1モールは、元々アメリカで流行したモールの作り方だが、その形は、「百貨店」と「GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)」を両端に配置し、その2つの核テナントをモールでつなぐ形状だ。
しかし、近年、百貨店やGMSのパワーが失われ、各所で退店が相次ぎ、元々百貨店だったところが他のテナントに置き換わっている。
今、百貨店が核テナントとして存在する唯一の2核1モール「イオンモール岡崎」
ここも2020年にはその百貨店が撤退すると報道されている。
これで国内において百貨店とGMSを核とする2核1モールは消滅したのではないだろうか。
百貨店とGMSを核とするサーキットモール型は、阪急西宮ガーデンズなどは未だ健在だ。
ららぽーとTOKYOBAYも昔は、百貨店とGMSを核とする2核1モールパターンだったものをこの2つの撤退を機に、順次増床し今はしっかりとしたサーキットモールとなっている。
今、日本のSCはサーキットモールが主として開発されている。
さて、話を今回の多角型サーキットモールに戻す。
今回のテラスモール松戸には百貨店もGMSも無い。
その代わり、昔は準核として扱われた大型ショップを両端に配置しつつ、それを湾曲したモールでつなぎつつ、緩やかなサーキットモールを形成している。
いわば、サーキットモールと2核1モールの中間といった感じか。
お客様は集客力のある大型ショップをカーブの効いた通路を歩くことで楽しさやいろいろな発見をしながら歩く。
ユニークな作りだ。
実は、このパターンは「イオンモール座間」でもその萌芽があった。
GMSを核としながらも、もう一つの核「百貨店」がSCに出店することはないので準核をつなぎながらサーキットモールを形成する。
この議論、イオンモール座間とテラスモール松戸の形状を見比べてみて下さい。