二子玉川ライズ・ショッピングセンター、タウンフロント7階のレストランフロアのリニューアルがようやく9月11日オープンした。
ガレリアにも告知のバナーが並ぶ。
ずっとレストランフロアの7階は閉鎖されていたので、開業をいつかいつかと首を長くして待っていた。
そう、今回は1フロア完全閉鎖での改装だ。
飲食フロア全部を閉鎖しての改装はなかなかやらないもの。
通常は、段階的な改装や店舗ごとに改装していくところを一気にやってしまうところが不動産業たるショッピングセンターの醍醐味か。
お客様に不便をかけつつも効率性と抜本的改革に挑む。
よくやりました。
二子玉川ライズSCは、2015年のII期オープンで完全開業後して4年。
でも、このタウンフロントの開業は、忘れもしない東日本大震災の時。
2011年。
商品搬入が終わり開業を待つばかりの時に被災。
什器は倒れ、商品は散乱し、停電が続き、その時は「開業できるのか」と誰しもが思った。
そして、節電意識も高まり、こんな時に開業なんてしていいのか、という思いもありながらもお客様達の期待や要望も多く寄せられ、担当者達やテナントの皆さんの努力で開業。
その時の感動は忘れられません。
あれから8年。
リニューアル後の名称は「FUTACO TABLE」。
FUTACOのCOは「共に」を表すラテン語「cum=together」が由来で、さまざまな人がさまざまなシーンで共にテーブルを囲み、すてきな時間を過ごしてほしいという願いを込めて命名したそうです。
住む人、訪れる人、働く人にとって、ランチやディナーの食事需要はもちろん、カフェ利用や、ちょい飲み需要にも対応できる「居心地の良い空間」を目指すと。
真ん中の広場も一新。
今回、目を見張るのは「これでもか」の発信だ。
エントランス
エスカレーター脇
館内での通路
ガレリアの壁
そして、エントランスでのプロモーション
館内に立ち並ぶイーゼル。
この告知の数から意気込みを感じる。
今回、開業したお店は9店舗
「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA」
「タイ屋台999(カオカオカオ)」
「和ごはん とろろ屋」
「Italian Kitchen VANSAN」
「北海道バル YOSHIMI」
「おぼんdeごはん」(改装)
「とんかつ新宿さぼてん」(改装)
「梅蘭」(改装)
「韓美膳」(改装)
改装4店舗を含む9店舗が開業。
11月には和カフェ「chano-ma」、12月には海鮮レストラン「KAISEN MART」のオープンを予定している。
多彩な食を提供する。
開業間もないこの時期。
入れるかどうか心配しながら開店時間の11時に訪問。
今回は開業前から気になっていた九州のお寿司屋さんへ。
入り口でまず端末でエントリー
人数と席の希望を入力すると、受付票が出てくる。
早く行った甲斐もあり14番目。
呼ばれて通された席はカウンター。
この正面がカウンターになっていて、そこに座るとテーブルには端末が。
どうやら、これでオーダーするらしい。
店員さんにお醤油の説明を受ける。
九州らしく甘めの醤油達。
端末で注文を入力し、待つことしばし。
すると端末画面に到着します、のメッセージ。
するとベルトに運ばれ、目の前に到着。
それを自分でテーブルに取って食べる。
効率的だ。
今回は、せっかくなので見たことも無いようなものを注文してみた。
店名にある通り、炙り寿司。
ネタが肉厚で食べ応え満点。
そして、シャリが赤い。
カッパでその赤さを確かめる。
かなり赤い。
そして甘め。
なんか、これまで食べたお寿司とは別物な感じだ。
会計は、この端末で「会計ボタン」を押すと伝票を持ってきてくれるのでレジに行って会計。
便利になったものだ。
端末の注文が味気ないという方もいる。
でも、注文のたびに店員さんを呼び、注文したものがなかなか来ないとまた呼び。
そして、時には「頼んだ頼んでない」、「来た来てない」、なんてやり取りになることもある。
でも、これなら一目瞭然。
だから私はこの端末注文が気に入っている。
このお店のユニークなのは待合スペース。
コンセプト付のハイテーブル
これならパソコンやりながら待てるね。
今回、レストランフロアのリニューアルの考え方は、
①お買物のお客様、住民の皆様、ワーカーの方達など様々な来街者との接点をこれまで以上に増やすこと。
②7年間を積み重ねた既存店のさらなるブラッシュアップ。
③新しい挑戦と企業との協働。SCというフィールドで情熱もってチャレンジする方々と協働すること。
④このリニューアルを通じて、ライズ全体をさらに活気づけること。
と熱く総支配人は語る。
明快だ。
1969年、SC業界のパイオニアとした玉川高島屋SCと共に地域に溶け込み、共に成長する。
そんなライズにこれからも期待したいと思います。