売上前年比
これをベンチマークにショッピングセンター運営は行われている。
でも、この売上はテナントの売上であってショッピングセンターの売上じゃない。
この矛盾にずっと対峙しているが、やはり、腑に落ちない。
確かに売上連動型家賃だからテナントの売上が上がることは喜ばしく、皆がwinwinの関係になる。
これは否定しない。
でも、やはりおかしい。
売上=客数×客単価
この公式はいつの時代も正しい。
でも、これを求めるのはテナントの役割であり責任。
でも、ショッピングセンターは、不動産事業だ。
だから、ショッピングセンターの求める公式は、
SC事業=賃貸面積×床価値
1.貸す面積(床に限らず)をいかに伸ばし(拡張、有効率)、収入可能性を拡大するか。
2.そして、貸す床や賃貸物の価値をいかに上げるか。バリューアップ。
要するに価値を高めた賃貸物件(床に限らず)の乗数がSCの収入になる。
だから、SC事業者は、テナントのスーパーバイザーやエリアマネージャーの仕事ではなく、いかに価値の高い床を作り、更なる床の価値を上げるのか、そこに腐心すべきではないのかと思う。
売上前年比、どんなに頑張っても5%か10%。
これを200%にするためにはどうするのか。
これがショッピングセンター事業者が考えることじゃないだろうか。