SCアンドパートナーズ

Vol.246 「自動化とバリアフリー化を急がないと」

シンガポールに行くと日本の「自動化とバリアフリー化の遅れ」を痛感する。

ここでは階段を上り下りすることは少ない。
地下鉄では皆無だろう。

地下鉄駅

ホームは完全にエアコンが整備され、自動運転で静かにコントロールされている。

転落事故など無い。

広く整備されたホームは快適この上無い。

空港のターミナル間を周遊するトラム。

これも無人だ。

これがひとたび日本に帰り、羽田空港からバスに乗ろうとすると、「はい、ここに並んでくださーい」と人が誘導する。
そして、地下鉄では重いスーツケースを抱え、階段で上がることもたびたび。
ベビーカーでの移動は本当に大変だ。
バリアフリー化は相当の後進国になってしまった日本。

シンガポールの公共スペースでは、床の仕上げもキャリーケースを運びやすいように平坦だ。
日本では、飾ったつもりのタイルでキャリーケースのタイヤがガタガタして運びにくい場所も多い。

特に商業施設内では、床が継ぎ目の大きい化粧タイルだったり。
デザインした方は、実際にキャリーケースやベビーカーで歩いてみれば分かるはず。

日本では人口の集積が進む東京の都市整備を進めないと子育てだって難しい。

日本列島改造論から進む日本の国土造り。
人口減少と地方の過疎化を止められない結果を見れば、これまでの政策は正しかったのだろうか。
そろそろ見直してもいい時期ではないだろうか。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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