今年4月17日、4年間にわたる工事の末、開業したチャンギ空港に隣接する「ジュエル」
1400億円の総工費にも驚くが何と言ってもその外観。
まるでガラスのアート。
このデザインはマリーナベイ・サンズを建築したモシェ・サフディ氏によるもの。
この中が丸々ショッピングセンターになっている。
その中で圧巻なのは、中心にあるこの滝。
常時、この水流で水が落ちていく。
そして周囲はぐるりとジャングル。
滝の脇を走るのは空港のターミナル間を無人で周遊するトラム。
だから、T3とT2を結ぶトラムに乗ると一番まじかに見ることが出来る。
トラムがジュエルに吸い込まれるように入っていく。
何もここで!と思うが空港とジュエルは一体化しているからこんなことも可能ということか。
このジャングルのような大きなアトリウムの周りをモールが周遊する。
真ん中に滝、その周りを森、その周りをモール、そこに空港が隣接する。
モールからそのまま空港へチェックイン。
モールと空港がシームレス。
新しい。
施設は計10階(地上5階、地下5階)に広がり、280のショップやレストラン、ホテルやラウンジ。
JR東日本の経営するJW360°も入居。
日中はそれほどの人がいなかったのに夜になるとものすごい人の数。
南国だからか。
でも、見ると現地の人のよう。
皆、ご飯を食べに来るのか。
ウォーターフォールではショーが始まり熱気で包まれる。
エンターティンメントそのもの。
少し残念なのは、モールの「R(曲線)」がきつく、店舗の間口が広いので、視界が狭く見通しが効かず、モールのダイナミックな空間を今一つ活かせてないことか。
もう少しRが緩く遠くまで見通すことが出来、店舗の数が多く見えると商業空間としては完璧なんだけどね。
でも、今回改めて思ったのは、今後、商業だけでは集客が難しくなるからこういったエンターティンメントで人を呼ぶことをSCデベロッパーは真剣に考える必要があると言うことだろう。
デベロッパーの役割。
もう一つ。
ここの設計のユニークなのは、駐車場とモール(店舗)が一体的に重層的にデザインされていること。
これは実際に見ないと分からないですね。