SCアンドパートナーズ

Vol.243 「洋服の価格への信頼感て?」

話題のワークマンプラスを見た。

商品には、580円、980円という価格が付いている。
アウターなど一般のアウトドアブランドの価格と0が一つ違うのでは?と思うほど安価だ。

アパレルメーカーや百貨店の人達には「モノが違う」「品質が違う」とご指摘を受けそうだが、そんなことすっ飛んでしまいそうな価格設定だ。
しかし、580円で売るシャツの原価っていくらなんだろうか。

20年ほど前、アメリカのアウトドアブランドがフリースを13,800円で販売しているのを見て、「フリースは高価なものなんだな」と思っていた矢先、UNIQLOが1,980円のフリースを出した時の衝撃に近い。

13,800円と9,800円なら、がんばってカッコいいブランドマークの付いた13,800円のフリースを買おうとも思うが、13,800円 vs 1,980円となれば「いっかー、これで」となる。

今朝の新聞に統一セールの形骸化について記事があったが、もう、セールなど待たずにいつでも十分安い洋服が手に入る時代。
高いと思っていたスーツも2プライス店が出来て安価で買えるようになった時も驚いたけど。

過去、500円の原価のシャツにブランドマークを付けると3,900円になると聞いたことがある。
でも、今は500円のシャツを800円で売る時代。

店に入ると50%割引クーポンを配る店もある。

洋服の価格。
何を信じていいのか。

買う人の納得感がすべてだけど、事業者ももっと消費者が信頼感を持つような価格設定と販売政策を頑張って欲しいと思う。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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