盛岡さんさ踊りを見に行きました。
前回、来たのは日本SC協会の緑陰トップフォーラム盛岡開催の時だったからかれこれ8年ぶりになる。
8年前に比べてますます賑わいを増しているように感じた。
盛岡さんさ踊りは今年で42回目。
起源は藩政時代に遡るようだが、こうやって一大イベントとして開催されるようになったのは意外に新しい。
しかし、今や250団体、3万5千人の参加者、観客は会期中で延べ130万人を超えるという。
地元の努力もあって2007年6月には世界一の和太鼓の数の祭りとしてギネス世界記録に登録されている。
もともと「さんさ踊り」の数はたくさんあり、その形も「地域で踊りが異なる」、「振付けが難しい」といった意見から一般の市民が踊り易く、優しいものに統一したのが今の「さんさ踊り」4種類になっている。
これが多くの人に受け入れられた一因ではないかと思う。
統一には、いろいろな意見も出たと思うが、伝統に固執することなく市場のニーズに合わせて変化させていく。
とても大切なことだ。
今では「踊れない人はいない」と言われるほど市民に浸透している。
盛岡さんさ踊りの会期は毎年8月1~4日までの4日間。
以前、3日間だったものが参加者が増えたため会期を増やしたという。
前日には前夜祭も行われるので参加者の多さに驚く。
毎日、ミスさんさ踊りの華麗な演舞からスタートし、さんさ太鼓連や踊り集団、地域にある企業やホテルや百貨店などの団体もパレードに参加する。
この企業の皆さんの取り組みにも目を見張るものがあり、各社趣向を凝らした演出で練習を積んだであろう踊りを披露する。
見ていてまったく飽きない。
そして、観客130万人にはもちろん地元の人も多い。
家族、カップル、若者、それぞれの楽しみ方でここに集まる。
もちろん屋台も並び町中がさんさ踊り一色だ。
飲食店などのお店も路肩にお酒や食べ物を並べ、まるで町中がフードコート。
ポートランドの街の風景にも似ている。
今日は何を言いたいかと言うと、以前、このコラムで「高知でリアル価値のヒントをもらう」と書いた時と同じようにネットに代替できない価値。
https://scandpartners.jp/blog/post-1760
そして、価値は誰かが作るものではなく、皆が、当事者が、地域が、作っていくものではないかと。
自分の売りたいものを売りたいための活動ではなく、皆が納得して参加するもの。
それが価値につながる。
そんな感想を持って盛岡を後にしました。
未だ、行ったことが無い方は是非、盛岡へ。
ちなみにこのコラムの表題「さっこら~ちょいわやっせ~」は、踊りの時の掛け声。
意味は、「幸せを呼べばやって来る」だそうです。
盛岡らしさを感じますね。