最近の新幹線のデザインて、とても美しいと思う。
こまち
なぜ、美しいと感じるのか。
きっとそれは新幹線の持つ機能性に畏敬の念を持っているからではないのか、と。
そして、旅情。
旅の先にある感動、そういうものを期待させるからこそ、美しく感じるのではないか、と。
単なる移動手段であれば、そこまでの感情移入は起こらない。
旅という行動、その行動をバックアップするコンセプト。
その気持ちがデザインと一致した時、人々の気持ちを動かす。
だから、コンセプトを無視した建築物が単なる作品になって何の感動も呼ばない無用の長物となる。
例えば、どこの国にも素晴らしい神社仏閣がある。
素晴らしいと感じるは、宗教や先祖や苦難な歴史などが背景にあるからこそ、感じるのだろう。
商業施設も顧客の利便性や快適性を無視した建築物は評価を受けず、衰退の道を歩む。
根底に流れるコンセプトを具現化したデザインは、車でも家でも文具でも、どんな製品でも商品でも建築物でも感動を呼ぶ。
機能性とデザイン性の間にはコンセプトが介在する。
そんなことをこまちを見ながら思う。