今年の梅雨は梅雨らしい梅雨。
雨が降ると売上に影響する。
だから、毎月の営業報告会議では、雨の日数と気温の寒暖が冒頭のあいさつのように報告される。
営業報告書の定型フォーマット欄に雨量と日照時間が記載されているのを見て、よほど、天候にナーバスな業種なんだな、と感心したことがあった。
では、「雨が降ったので売上が下がりました」は言い訳になるのか。
もしくは、「雨が降ったので予算達成出来ませんでした」はどうか。
やはり、どう考えてもNOだろう。
確かに「雨が降ると売上が落ちる」し、「予算は達成できない」。
これは紛れもない事実。
でも、もう少し、ビジネス的に考えていきたい。
雨が降ることが何に影響するのか。
客足、入店率、買上率、客単価、買い上げ点数、はてさて。
雨が降ったら何が下がったのか。
それが予想できなかったのか。
対策は無かったのか。
過去に経験は無いのか。
次はどうするのか。
雨が降ったことによって、何に影響して、それにどんな対策を打って、その結果がどうなったのか。
その結果が次に生かせないのか。
営業報告会議ではそこまで報告して欲しい。
今年10月に消費税が10%になる。
11月の営業報告会議で「消費税が上がって売上が落ちました」なんて報告は絶対NG。
何故ならこれは雨と違って何年も前から分かっていたことだから。
もし、これを売り上げ減の理由にしたら、
「この何年もの間、何もしていませんでした。何も対策を打ちませんでした」
と言っていることに等しい。
自らの無策を報告することになる。
起こる事象とその対策と実行。
対策が外れることだってある。
でも、何も対策を打たなければ何も変わらないし、結果も評価できない。
梅雨は雨が多いのは今始まったことじゃない。