東京では3月21日に開花宣言が出された。
今日は三分咲きといったところだろうか。
このままだと今年も3月中に桜シーズンは終わりそうだ。
昔は、子供たちの入学式、4月7日前後が桜のちょうど散り際。
ハラハラと散る桜の下を大きなランドセルを背負った小学一年生が走っていく。
そんな光景は今は昔となってしまったが、今年も桜の木の下ではしばらくはお花見でにぎわうことだろう。
そんな中、「このところ輸出や生産の一部に弱みが見られるという表現を追加したが、内需の柱である個人消費や設備投資の増加基調は続いており、景気が緩やかに回復しているという基調は変わっていない」と政府の記者会見があった。
戦後最長の好景気とも言われる。
確かに空前の人出不足。
有効求人倍率も相当高く、東京都内では接客や販売業に至っては5倍とか、8倍とか言われるほど人が集まらない。
新聞の紙面では毎日「最高益」の企業情報も続く。
ところが一般消費者のインタビューでは好景気を感じている人が少ない。
このギャップは何なのか。
下図は、以前(Vol.101)に掲載したものに2018年を追加した家計調査だ。
この2年上向いているものの20年前から随分と引き締めが強くなっている。
老後への不安か、所得の低下か、デフレか、節約か。
国、企業ばかりが盛り上がらずに個人消費も盛り上がらなければ景気は実感できないだろう。
戦後最長の好景気というのは2012年12月からスタートしたらしい。
グラフを見ると震災の時を境に上向いているものの行ったり来たり。
2000年と比べて2018年は、287,317円÷317,328円=90.5%
これが一般市民の感覚なんじゃないかな。
個人消費は下がり続けている。