3月11日。
今から8年前、東日本大震災は起きた。
その時、私は渋谷のオフィス、ビルの7階にいた。
相当の揺れと時間。
経験したことのない揺れだったことを覚えている。
ただ、この揺れが後になってここまで甚大な被害を及ぼすことなど想定もしていなかった。
揺れが収まり、やれやれと思っているところに次々と被害の報告が入る。
当時、ショッピングセンターや百貨店の建物を管理するPM業務に就いていた自分は時間が経つに連れて事の重大さに気が付くこととなる。
メディアから伝わる津波の被害、鉄道が止まり溢れかえる都内の帰宅困難者、商業施設に身を寄せるお客様。
これまでに経験したことの無い事態であることを理解するまでに多くの時間は不要だった。
この震災を通して商業施設の運営管理の難しさや追い込まれた時の一般消費者の取る行動など多くのことを学んだ。
いいも悪いも。
今も多くの方が避難生活を続けると聞く。
私も数回、ボランティアの立場で現地を訪れ、知らない方々と一緒に作業に従事した。
被災者から生の声を聴き、汗だくでの作業を通し、ここでも多くのことを学ぶことが出来た。
ここで一番感じたのはボランティアの重要性だった。
津波で流された家屋。
公道にあれば行政は撤去出来るが個人の家の中までは入れない。
でも、家の中の家具は散乱し、そこに住むお年寄り達はなすすべが無い。
この時、ボランティアは個人の家の中に入り、家族と共に作業を行う。
潮に浸かった田畑の復旧。
これも行政は手を出せない。
ここにボランティアの力が発揮される。
意気消沈している被災者の話し相手になるのもボランティアの仕事だ。
この公共と個人の間を結びつけ、公共が手を出せないところにボランティアは入り込む。
これは実際に経験することで初めて役割の重要性に気づく。
震災に対して、仕事とボランティア両方の経験を通して、2011年当時、その想いを寄稿したものを備忘録として添付したので興味ある方はご一読ください。
上と同じものです↓
震災から学ぶこと(2011年11月寄稿)