SCアンドパートナーズ

Vol.115 店舗のワンシフト化

セブンイレブンが営業時間の見直しに着手した。

もともと朝7時から夜11時までの営業時間だから店舗名称がセブンイレブンだったはず。

でも、その7時から23時の営業時間を初めて聞いたときは驚いた。
しかし、それもつかの間。
いつの間にか24時間営業が当たり前になってしまった。

我々は毎日、便利さを感じている。
でも、24時間営業するためには店舗の運営だけでなく、商品の製造、運搬、補充、メンテナンスなどすべてが24時間対応になる。
環境への負荷も相当だろう。

人出不足の折、働く人の確保もままならず、仮に働く人を見つけても労働負荷は高い。
稼ぎたい人には好都合だけど決して健康には良くない。
FCオーナーは徹夜で勤務することも多いと聞く。

そんなこともあり、平日のショッピングセンターの営業時間を11時から19時にしたらどうだろう。

この11時から19時の意味は、出勤のワンシフト化だ。
早番遅番を無くし、ワンシフトの勤務時間で店舗が運営出来れば人件費も削減できる。

ショッピングセンターでは、10時から21時までの営業時間が多い。
この時間では必ず早番遅番が出る。
小さいテナント(店舗)では、早番が一人で店舗を開け、遅番が出てくるまでトイレも行けない。
遅番も一人残り、最後にレジを締める。
何かあっても対応のしようがない。

人出不足の折。
これが店長ともなるといわゆる「通し番」と言って一人で10時から21時まで勤務する羽目になる。

こんなことを言うと、
「平日の夜、19時に店舗が閉まったら売上上がらないよ」
「平日、19時までに買い物のに行けないよ」

と、企業側、顧客側双方から意見をもらいそうだが、夜19時以降にショッピングセンターに買い物に行く平日は月のうち、何日あるのだろうか。
1か月のうち、何日もないのではないか。
それも土曜日曜に買い物を済ますこと解決できる問題だ。

では、土日の営業時間はどうするか。

それもワンシフト化を目指したい。
すなわち10時から18時の営業時間だ。

ヨーロッパなどカトリックの社会では日曜日は安息の日。
お休みのところも多いし、営業しても早い時間で閉まる。
バンクーバーでも日曜日は早じまい。
でも、それが当たり前。

これまた「不便じゃないか」とご意見をいただきそうだが、18時までに買い物すれば済むこと。

過去、百貨店も週に一回は店休日があった。
特に不便は無かったし、休業日であることを忘れてお店に行っても「そうだ、今日は休みだった」やれやれと他のお店に行った。

未だ24時間営業のスーパーマーケットやチェーンストアは多い。
確かに利便性は上がるし、売り上げ総額は上がるだろう。

年間の出生数が200万人が生まれた時代は昔の話。
今は90万人を割るところまで減少する時代だ。

そろそろ不便を受け入れて働き方と環境負荷を考えてもいい時期ではないだろうか。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員、渋谷109鹿児島など新規開発を担当。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。岡山理科大学非常勤講師、小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒、1961年生まれ。

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