会社を離れ、外から会社という組織を見ていて感じることがある。
それが、今日のテーマ「日本のサラリーマンは働いているか」だ。
明日から3月。
3月になると4月1日付の異動が気になり会社員の動きが鈍くなる。
そして、3月も中旬を過ぎると自分が異動するかも、と意思決定を後送りにする。
次の人に決めてもらって、とか、次の人が困るからと。
そして4月になり、組織改正や人事異動が起こる。
慌しく引き継ぎが行われ、ようやく落ち着いた頃、GWに突入し、また仕事が止まる。
GWが明けて6月。
今度は株主総会シーズン。
担当役員がどうなるか分からない、と。また、止まる。
ようやく落ち着いても7月に入ると夏休みシーズンスタート。
8月、「お盆明けにしますか」と普段気にもしていない「お盆」という言葉が飛び出す。
そして9月
何となく、仕事しなきゃな、と動き始まるも10月1日の定期異動の会社も多い。
そして11月。
仕事が進むか?と思った途端に12月の忘年会シーズン到来。
そして年末年始。
年明けにしますか?と。
年が明けると賀詞交歓会や互礼会が始まり2月へ。
そして3月。
また、この繰り返し。
会社が大きくなればなるほど、歴史のある会社であるほどこの傾向は強くなる。
恐らく日本のサラリーマンは、年間の半分しか働いて無いのでは?とも思う。
(その働いてる時間の半分が会議)
確かに残業も多いし、いつも仕事に追われて、働き方改革も叫ばれる昨今。
うちはそんなことは無いよ。ずっと、忙しく働いてるよ。
という方も年間を通した動きを考えてみて欲しい。
日本のサラリーマンは生産性が低いと言われる。
その原因の一つがこの年間サラリーマンイベントにあるのでは無いかと思う。
これは農耕民族として春になると田植えが始まり、秋に収穫、冬に備えて準備を整え、新年を祝う、この文化や慣習がもたらしたものだろうか。
確かに欧米ではクリスマス休暇が長く取られる。
もちろん、最近の若者たちのベンチャー企業には、こんな農耕民族の生活習慣は無いだろう。
この文化に根ざした年間行動。
良い面、良くない面。
働き方改革。
日々、早く帰れの合唱もいい。
でも、もっと年間をうまく使えば、そんなに残業しなくてもいいかもしれません。