SCアンドパートナーズ

Vol.107 働いてる?日本のサラリーマン

会社を離れ、外から会社という組織を見ていて感じることがある。
それが、今日のテーマ「日本のサラリーマンは働いているか」だ。

明日から3月。
3月になると4月1日付の異動が気になり会社員の動きが鈍くなる。
そして、3月も中旬を過ぎると自分が異動するかも、と意思決定を後送りにする。
次の人に決めてもらって、とか、次の人が困るからと。

そして4月になり、組織改正や人事異動が起こる。
慌しく引き継ぎが行われ、ようやく落ち着いた頃、GWに突入し、また仕事が止まる。

GWが明けて6月。
今度は株主総会シーズン。
担当役員がどうなるか分からない、と。また、止まる。

ようやく落ち着いても7月に入ると夏休みシーズンスタート。

8月、「お盆明けにしますか」と普段気にもしていない「お盆」という言葉が飛び出す。

そして9月
何となく、仕事しなきゃな、と動き始まるも10月1日の定期異動の会社も多い。

そして11月。
仕事が進むか?と思った途端に12月の忘年会シーズン到来。
そして年末年始。
年明けにしますか?と。

年が明けると賀詞交歓会や互礼会が始まり2月へ。
そして3月。
また、この繰り返し。

会社が大きくなればなるほど、歴史のある会社であるほどこの傾向は強くなる。

恐らく日本のサラリーマンは、年間の半分しか働いて無いのでは?とも思う。
(その働いてる時間の半分が会議)

確かに残業も多いし、いつも仕事に追われて、働き方改革も叫ばれる昨今。

うちはそんなことは無いよ。ずっと、忙しく働いてるよ。
という方も年間を通した動きを考えてみて欲しい。

日本のサラリーマンは生産性が低いと言われる。
その原因の一つがこの年間サラリーマンイベントにあるのでは無いかと思う。

これは農耕民族として春になると田植えが始まり、秋に収穫、冬に備えて準備を整え、新年を祝う、この文化や慣習がもたらしたものだろうか。

確かに欧米ではクリスマス休暇が長く取られる。

もちろん、最近の若者たちのベンチャー企業には、こんな農耕民族の生活習慣は無いだろう。

この文化に根ざした年間行動。
良い面、良くない面。

働き方改革。
日々、早く帰れの合唱もいい。

でも、もっと年間をうまく使えば、そんなに残業しなくてもいいかもしれません。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-