V0i.104でテナントリーシング業務に関するアドバイザリー業務を紹介しましたが、この他に「事業計画策定サポート業務」もその1つです。
例えば、商業施設開発の事業計画策定では、SCの適正規模、業種業態構成、テナントの売上高、賃料設定、貸方基準などを考え、収益、費用、利益、そして長期になればDCF法(NPV、IRR)を用いた経済性計算を行います。
下の表はこれを簡単にしたものです。
この表にたどり着くまでには、マスタープラン、設備投資計画、損益シミュレーションなどを行う必要があります。
結構、大変なのですが、この一連のプロセスを私がサポートします。
「請け負っちゃえばいいのでは?」と感じるかもしれませんが、アドバイザリー契約の特徴は、業務を請け負うのではなく、企業で作るプロセスを側面からバックアップするところにあります。
これは、私が請け負って成果物を出してしまうと結局、その企業には資料は残るけどノウハウは残らない、ということになります。
テナントの売上シミュレーションや商業施設特有の事業計画策定実務を形式知としてその企業に埋め込んでいくことがこの業務の目的なのです。
その他、SCの年間営業計画書策定や企業の経営計画、事業戦略シナリオなどもこの対象になります。
なので、時々、ご担当の方を冷たく突き放し悩んでいただくこともあえて行います。
冷たいやつだなー、と思われることもありますが、これは井戸を掘ることを請け負うのではなく、「井戸の掘り方を学んで欲しい」からです。