今年の初売りは、「客数はまずまず、でも客単価がなぁ」という声が多かった。
結果、売上は前年に届かなかったSCも多かった。
この客数と客単価。
もちろん、売上を構成する2大要素
売上高 = レジ客数 × 客単価
この2つの掛け算が売上高になる。
誰も揺るがしようも無い方程式だ。
だから、どうしても、この2つに目が行く。
でも、私は、SC運営にとって、この2つより大切な数値があると思っている。
それは、「入館者数」と「顧客の滞在時間」だ。
入館者数とは、入り込み客数のこと。
顧客の滞在時間とは、顧客はどれだけSCに留まっているか
それ売上に直結するの?
という質問が来そうだが、レジ客数と客単価、この2つをコントロールする(出来る)のは、テナントの大切な仕事。
アパレルのお店であれば、店舗に入店してもらい、購買してもらい、満足と共に帰っていただく。
この流れは、店舗の責任であり役割。
では、入館者数(来街者数)と滞在時間は?
これこそがSCの役割と責任ではないのか。
多くのお客様を集客し、そして少しでも長くSCへ滞在いただく。
これはテナントには難しい。
あくまでSCを運営する事業者の役割と責任である。
多くのお客様が来館すれば売上の上がるチャンスは拡大する。
滞在時間が伸びれば、お腹も空く。
SCに調査では、この滞在時間と客単価ははっきりと正の相関を示す。
「レジ客数が落ちたから、ロープレやって、接客力を付けて、買上率を上げよう!」
これも決して間違いではない。
でも、これテナントの役割では?
SCデベロッパーやSC運営者は、いかに多くのお客様に来館いただいて、いかに長く滞在していただくか。
ここにもっと注意を払うことが必要だと思うのですが、いかがでしょうか。
SCとテナントの役割分担。