先日、変わったものを見つけた。
宮城県大崎市の「ささ結」と表記された縦13センチ、横9センチ、厚さ2センチの冊子ようなもの。
聞くところによると、ささ結とはササニシキの直系にあたるお米なんだとか。
見たところ、恐らく、プロモーション用のメモ用紙だろうと思った。
よく、新年のあいさつの時などに配られる卓上用のメモ用紙。
で、裏返してみると365の文字
はて、何だろうと中を見ると。
何と、1ページに1つのメニューだけが記載されている。
365ページに渡ってメニューが一つづつ記載されている。
それぞれのページに記載されている料理の
・レシピが記載されている訳でもなく、
・カレンダーになっている訳でもなく、
ただひたすらお米を使った料理が1ページに1つづつ、記載されているだけ。
剥がせないし、字も書けない。
「え? これには何か機能性は無いの?」
関係者に聞いた。
「機能性は無いですよ」
とつれない返事。
でも、周りにいるデザイン関係の方達は、この発想と字のデザインにいたく感嘆してる。
でも、メモ用紙にも、カレンダーにも、レシピ本にもならない2センチの冊子。
せめて、毎日の献立を考えなくてもいいような、そんなサポート本でも無い。
紙の無駄使いではないか、とそんな発想しか出てこない自分。
デザインと機能性。
考えながら、このささ結を食べてみることにします。