SCアンドパートナーズ

VOL.1055 「ららぽーと安城はクランク型」

「三井ショッピングパーク ららぽーと安城」が2025年4月18日開業しました。

愛知県初出店31店舗を含む、全215店舗が出店

場所は、JR「安城駅」から徒歩10分

いつから「三井ショッピングパーク」という冠が付いたの?と調べると2009年

アウトレットモールは、ラ・フェット多摩やガーデンウォ~ク海浜幕張と個別に命名されていたものを「三井アウトレットパーク」に統一したのは認識していましたが、ららぽーと達も「三井ショッピングパーク」という括りを作っていたのですね。失礼しました。

今回、ユニークと感じたのは「クランク形状」


出所:三井不動産HP https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/1016/

ららぽーととしては珍しい形状です。

ここにクランク型サーキットモールの動線計画


出所 ららぽーと安城HP https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/anjo/floor/

とても分りやすい形状を感じます。


最近のららぽーとは必ずと言って良いほどセンターに大きなアトリイムを配置します。

でも、近年の工事費高騰を受けてか、モール部の天井高に低さを感じますし、吹き抜けもありません。

そんな中、いいな、と思ったのがこのハイカウンター

使い勝手が良さそうです。

今回、工夫を感じたのは、アトリウムに「⇐おくじょうひろば」と掲げているように屋上の子供の遊び場です。

遊具が充実していることはもちろんのこと、この屋根の設置です。

規模は、かなり大きい。

屋上広場はどうしても天候に左右されますが、これなら、雨の日も夏の暑い日も遊ぶことが出来ます。

さすがに真夏の猛暑日は難しいと思いますが、日陰のない屋上広場が多い中で、これだけの屋根を作ったのはさすがです。

新設ごとに経験値の蓄積を感じるららぽーとですが、「どんな天候でも遊びを楽しめる!屋上遊具数日本一の屋根付きルーフトップパークが誕生」というキャッチコピーの通りでした。

もう一つはやっぱり「食」

飲食施設の充実は今の流れですね。

今回、食料品(スーパーマケット)は西友

三井不動産の商業施設の強さは、立地や状況に合わせて、あらゆるスーパーマーケットを導入することが出来ることではないでしょうか

テナントも多彩な215店舗です。

目に留まったのは、メイン通路ではない場所にこんな掲示が。

近隣の子供達が描いたものでしょうか。

こういった地味なものこそ、大切だと思っています。

この描いてくれた子供達の原風景が出来上がり、この絵を見に親御さんはもちろんのことおじいちゃんやおばあちゃんも来ることでSCへのロイヤルティは高まります。

SCの販促担当者は会社から「何か新しいものを!」と常に求められますが、実はこう言う地味なものが長期的には重要であることを忘れないようにしましょう。

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事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-