2019年冬のセールは2018年の夏と同じように2回開催するとか。
またか?
この記事には、
1.2018年の夏にセールを2回開催したら集客効果があった。
2.暖冬によってコートが販売不振だから。
3.プレミアムフライデーの消費増を狙う。
4.気温の低下する1月中下旬は定価販売したい。
と記載されている。
まず、セールでしか集客出来ないのだろうか?
セールで売れるは、お客様がプロパー価格に納得していないからではないか?
そもそもセールのスタート時期がこうやって記事になることに違和感を無いのか。
本来、プロパー商品や時期が議論の対象であって、残品処理をするセールに向けて本業の人が寄ってたかって議論することや日本を代表する媒体がそれをことさら記事にする。
何かおかしい。
そして、今年は暖冬だからコートが売れない?
これは以前ブログにも書いたが、日本はずっと気温が上がっていて、今年に始まったことではない。
だから、
「今年は暖冬だからコートが売れない」
ではなくて、
「日本は温暖化しているのにも関わらず、昔、売れたことを引きずって商品を作っているから今年も売れなかった」
が本当ではないのか。
次にプレミアムフライデー。
これって何でしたっけ?
もう忘れました。
そしてセールを1月上旬と下旬に分け、その間の期間を定価販売する?
それってお客様は着いてくるのでしょうか。
すぐ、ディスカウントが始まるのが分かっているのにお客様は購買するのでしょうか。
今、日本では27億点もの洋服が供給されている聞く。
1.2億人しかいないのに。
でも、機能性に優れたものは売れている。
この記事でも、「商品の充実や投入時期にも課題」と締めくくられているように、商品の機能、適正な量、投入時期、これらを事業者論理を捨てて考え直した方がいい。
今の日本は10月まで30℃を超える。
それなのに6月下旬にはセールをスタートする。
そして、百貨店やGMSでしか商品を買えなかった時代とは変わり、今は、EC、駅ビル、駅ナカ、アウトレットモール、郊外のRSC、至る所で24時間買い物が出来る。
電車に乗って周りを見回すといい。
そこにスーツを着ている人が何人いるのか。
ましてやネクタイしている人は稀ではないか。
ネクタイにこだわる企業、業種ほど業績不振にあえぐ時代。
大手紳士服メーカーの業績悪化のニュースもあった。
いろいろ、難しい時代ではあるけど、気候の変動、テクノロジーの進化、働き方の変化、就業形態の多様化、販売チャネルの増加、これらを真正面から受け止めるしかない。
先日、ある百貨店の方から「今年は、なかなか寒くならないですが。。」とメールが来たので、「もう日本は寒くならないのですよ」とやんわり返信した。
昔は戻ってこない。