2024年11月の3業態の売上状況
SC +7.1%
百貨店 +3.4%
チェーンストア +3.5%
3業態ともにプラス
下記はコロナ禍が始まった2020年からの推移
下記は直近一年間の売上高推移(対前年)
下記は、SCの対2019年比(SC協会が発表している数値から西山が集計したもの)※SC協会の2019年比とはズレるので注意
下記は、各団体からの発表
【日本SC協会】
・11月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+7.1%となった。
・中旬から気温が低下したことに加え、館の周年企画やポイント施策、ブラックフライデーなどのセールにより冬物商材が稼働した。
・ 立地別にみると、中心地域は総合で+7.9%、周辺地域は同+6.8%となった。中心地域、周辺地域ともにブラックフライデーなどのセールに合わせた館のポイント施策などが売上げを押し上げた。
・ 業種別にみると、「ファッション」は中旬以降に気温が下がり始めたことに加え、ブラックフライデーや大型専門店などのセールにより冬物商材が稼働した。
・「雑貨」はキャラクター商品のほか、冬小物やクリスマスなどのギフト需要に対応した商品も好調だった。
・「飲食」は国内外観光客や館周辺でのイベント参加客の来館があったSCでとくに好調だった。
・「サービス」は国内旅行の需要の高まりにより旅行代理店が好調だった。
【百貨店協会】
1.売上高総額 5,167億円余
2.前年同月比(増減率)
(1)全 国 3.4%(店舗数調整後/2か月ぶりプラス)
①10都市(10 地区) 4.6%(38か月連続プラス)
②10都市以外(7 地区) -0.5%(店舗数調整後/2か月連続マイナス)
(2)国 内 1.1%(店舗数調整後/2か月ぶりプラス)
(3)インバウンド(免税売上) 30.4%(店舗数調整後/32か月連続プラス)
【特 徴】
・11 月は、売上高(3.4%増)、入店客数(0.8%増)共に 2 か月ぶりにプラスに転じた。
・高付加価値商材とインバウンドが牽引した他、気温の低下に伴い、冬物重衣料を中心に防寒商材も良く動いた。
・各社が企画した会員向企画や外商顧客催事、物産展などの食品催事等各種施策も売上と集客に寄与した。
・インバウンド(免税売上):円安基調の中、人気の紅葉シーズンを迎えたこともあり、売上高 514 億円(30.4%増/32 か月連続/シェア 10.0%)、購買客数 51.8 万人(35.3%増)と、共に 11 月として過去最高を記録。
・本年 1~11 月の売上高累計は 5,861 億円(94.6%増)で、前年の年間売上高(2023 年 1~12 月:3,484 億円)との対比では 68.2%増。
・1~11 月の購買客数累計は 543.8 万人(79.8%増)と、過去最高だった 2018 年年間購買客数(524.1万人)を超えた。
・国内市場: 2 か月ぶりにプラス転換。前月より 4.9 ポイントアップ。増勢が続く高付加価値商材と、天候要因から冬物商材や防寒アイテムが牽引。
・都市(10 都市): 9 地区で対前年プラス。インバウンド需要と高付加価値商材などが好調で、38 か月連続増。名古屋地区は、イベントや改装効果等もあり高伸。
・地方(10 都市以外の 7 地区): 前年実績には僅かに届かなかったが、2 地区でプラスとなり、前月より 4.3 ポイント改善。インバウンドも徐々に拡がりを見せている。
【チェーンストア協会】
※会員企業数 | 47社 / 店舗数 9,307店 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
※総販売額 | 1兆666億円 | (店舗調整前) | 94.5% | (店舗調整後) | 103.5% | |
<部門別の概況> | ||||||
・食料品 | 7,292億円 | (店舗調整前) | 94.0% | (店舗調整後) | 105.0% | |
・衣料品 | 584億円 | (店舗調整前) | 92.7% | (店舗調整後) | 100.2% | |
・住関品 | 2,270億円 | (店舗調整前) | 101.0% | (店舗調整後) | 107.6% | |
・サービス | 25億円 | (店舗調整前) | 99.3% | (店舗調整後) | 99.0% | |
・その他 | 494億円 | (店舗調整前) | 78.9% | (店舗調整後) | 78.4% |
・令和6年11月度は、食料品は節約志向が続いて買上点数が回復しないが、農産品の相場高、店頭価格上昇の影響などもあり販売額は伸びた。
・衣料品は季節商品を中心に動きが鈍かったが、住関品の動きが良かったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。