SCアンドパートナーズ

Vol.70 店舗診断の仕事

今回、依頼された仕事は、高速道路のSA(サービスエリア)に出店した店舗の診断業務。

新しい取り組みとして高速道路のサービスエリアに店舗を出して3年経つそのお店は、相当の売上高。

とはいえ、改善点もあるのでは?という課題感から今回依頼されることになった。

24時間営業の特殊な店舗。

まずは、現地踏査と担当者へのインタビュー。

そして、損益表、取引情報、出店条件を提供してもらい、次の切り口で診断した。

1.営業数値軸
損益、利益率、粗利率、品目別、取引先別パレート分析、坪効率、不動産負担率と言った項目を洗い出し、課題点を探す。

2.店舗機能軸
店舗の提供する価値、顧客にとっての利便性、商品アイテム毎の存在意義、これらを機能として分析する。

3.店舗作り軸
動線、棚割、棚位置、視認性、サイン、レジ位置、陳列、これらを顧客目線で診断する。

4.企業経営軸
企業にとっての損益のインパクト、ブランド価値、成長戦略、将来性、これらを判断する。

これらの分析を通して、問題点を抽出し、課題をあぶり出す。

でも、一番重要なのは、現場で働く皆の気持ち。

良くしたい!と思う気持ちをどこまでサポート出来るか。

そして、経営者が、そのお店をどう企業経営に落とし込むか。

この2つを私は重視する。

店舗診断は、すぐVMDとか、商品とか、接客とかの話になる。

でも、大切なのは、そのお店の存在意義と存在価値。

それを高めるためにこの仕事を引き受けた。

少しは役立てたろうか。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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