今回、依頼された仕事は、高速道路のSA(サービスエリア)に出店した店舗の診断業務。
新しい取り組みとして高速道路のサービスエリアに店舗を出して3年経つそのお店は、相当の売上高。
とはいえ、改善点もあるのでは?という課題感から今回依頼されることになった。
24時間営業の特殊な店舗。
まずは、現地踏査と担当者へのインタビュー。
そして、損益表、取引情報、出店条件を提供してもらい、次の切り口で診断した。
1.営業数値軸
損益、利益率、粗利率、品目別、取引先別パレート分析、坪効率、不動産負担率と言った項目を洗い出し、課題点を探す。
2.店舗機能軸
店舗の提供する価値、顧客にとっての利便性、商品アイテム毎の存在意義、これらを機能として分析する。
3.店舗作り軸
動線、棚割、棚位置、視認性、サイン、レジ位置、陳列、これらを顧客目線で診断する。
4.企業経営軸
企業にとっての損益のインパクト、ブランド価値、成長戦略、将来性、これらを判断する。
これらの分析を通して、問題点を抽出し、課題をあぶり出す。
でも、一番重要なのは、現場で働く皆の気持ち。
良くしたい!と思う気持ちをどこまでサポート出来るか。
そして、経営者が、そのお店をどう企業経営に落とし込むか。
この2つを私は重視する。
店舗診断は、すぐVMDとか、商品とか、接客とかの話になる。
でも、大切なのは、そのお店の存在意義と存在価値。
それを高めるためにこの仕事を引き受けた。
少しは役立てたろうか。